ここから後半部分がごっそりと消えてしまったのです。と書いた私の失敗――いや、ポメラにハメられた忌々しい顛末について、述べることにします。
昨日の記事の総文字数は3,963文字。400字詰め原稿用紙換算で10枚分。大学生の卒論の平均枚数が約100枚分といいますから、その時の苦労をご存知の人ならば、その10分の1の苦労の程度だと思っていただければ、わかるはず。
昨日書いていたのは、その倍だったのですが、それがごっそりと消えたのです。下書きに利用した「ポメラ」がすべての原因です。
KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM20 プレミアムシルバー DM20シル
これ、早く言えば昔のワープロです。
インターネットにつなげず、写真も表示できず、文字も白黒でしか表示できない、文字入力に特化した機器です。まさに「これもできない」「あれもできない」ことばかり。
……これが、いいんです。
原稿書きの一番の問題は、ネットサーフィンで時間を浪費すること。これが笑いごとになりません。日々、膨大な時間が奪われてしまいます。
ところがこのポメラは、インターネットにつなげられません。つながっていないのではなく、つなげられないという強制仕様がポイントですね。
また、表示機能が単純な単色液晶表示のために、目が疲れません。
社会問題化している眼精疲労の理由の一つが、パソコンモニターの強い光のせいと言われています。ポメラにはそれがなく、反射光だけで文字を読み取ります。紙と同じ理屈なので、疲労度が圧倒的に異なります。
それに、起動が早く、ボタンを押して2秒後には文字が書けます。
キーボードも折りたためるようになっていてコンパクトで大変便利です。
もっとも、コンパクトだとか起動が早いなどは、昨今のノートパソコンも同じくらいの性能のものが増えてきたため優位性を失ったかもしれませんが、それ以外の利点はまだまだ健在です。
ところが、今回こういう利点が裏目に出ました。
ネットにつながっていないポメラでは、入力した情報をネットに載せるために3つの方法を取ります。
① 文字情報をQRコードに変えて携帯カメラで読み込む私が昨日とった方法は、①。これが仇となりました。
② USBケーブルで情報をパソコンへ移動させる
③ microSDに情報を移してパソコンで読み取る
文章量が多いと、ポメラ後半部分を勝手に大胆にカットするのです。そんな隠れ仕様があるとは思わず、携帯カメラで文章を読み取ったあと、元の文章を確認もせずにポメラから即座に削除。その後確かめると、携帯で読み取ることが出来たのは前半部分だけだったことがわかりました。
こうなっては後の祭り。復活させようと悪戦苦闘しましたが、ポメラでは一旦削除したものを復活させることはできないのです。
こうして記事にして、ようやく腹の虫が収まりましたけど、昨日は泣いていました。
……それでも私はポメラが好きです。やっぱり単純で、使い勝手が抜群にいいから。
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