結局のところ、世界中の農場と提携して、為替差損益を活用した取引によって、その時々で世界中で一番牛肉が安い国から輸入している、というのがマクドナルドの公式見解のようです。
世界の農場や食肉加工場を設置して、安い食材を仕入れているマクドナルド。しかしリターンが大きい代わりにリスクが高くなるのはこの世の常。質の悪い業者がいて不正行為を働いていても、監視の目が行き届きにくくなりまして、こういう問題が巷を賑わせることとなります。
★ 日本マクドナルドが病気鶏肉を疑惑企業から輸入 安全確認を現地任せ
これまでのお客様相談室の「中国の仕入れ先は分からない、心配なら購入を控えてとしか言えない」という対応とは一転して、問題の中国河南大用食品グループから一部間接的に鶏肉を仕入れていることを認める内容だ。マクドナルドの現社長の評判、よくないですね。鳴り物入りでアップル社からマクドナルドの社長へ引きぬかれ、コスト削減や値上げ断行によって、数年前に収益を大幅に改善したそうです。でもそれから数年経ってみれば、時代の変化に追いつけずに対応が後手後手に回り、いつの間にやら収益も大幅に減少し、そのあとはグダグダで、せっかくの改革の成果を自ら潰す愚行を繰り返して、墓穴を掘り続けているのです。
しかし、鶏肉の安全性に関する具体的な質問に対しては実質的な回答はなく、マクドナルドはグローバル基準を持っていて、すべてのサプライヤー(養鶏場や食鳥処理場を含む)が基準を遵守しているので安全だという見解だ。
しかしそのグローバル基準とは何かについて全く説明がないため、こちらでは何とも判断のしようがない。
中でも最悪だったのは、卓上のメニュー表の廃止。近視の人間が多い日本で、この措置がどれだけ人々の不快感を高めたことか。
「入店したら頭上メニューをすぐ見ろ」
「注文を事前に選べば列に並ぶ時間が短縮できるだろ?」
「分かったらやれ」
という高圧的態度が、消費者の反感を買いました。
最近では60秒以内にビッグマックを提供できなければ無料というキャンペーンも、粗雑なサービスの温床となって消費者離れを加速させました。私もこの期間にビッグマックを注文しましたが、まあ雑ですね。中身もスカスカでしたし、具材の入れ方もかなり適当。もう少し余裕を与えればいいのに。
それに加えてこのニュースですよ。メラミンを粉ミルクに混入させるような公害をまき散らせている中国に、食品加工を一手に任せてしまうなんて!! ありえません。
もちろん日本でも、50年以上前、食品製造業の「森永」がヒ素を混入した粉ミルクを発売し、大きな被害を乳幼児に与えたことがありました。しかし、中国人のように、メラミンが体に悪いと分かっていながら故意に粉ミルクへ混入させたりはしていません。食の安全という面では信用出来ない中国食品にはできるだけ関わらないよう、注意深く生活していたのに、まさか「ザ・アメリカ」ともいうべき欧米企業のマクドナルドが、中国の悪徳業者に鶏肉加工を丸投げしていたとは……ね。
他の外食産業も怪しいですが、まさかあのマックが、食品業界の巨人であるマクドナルドが、おしゃれで洗練されたCMを大量に流しているあのマックが、環境問題に鈍感な中国で、鶏肉に抗生物質が大量に混入している疑いがあることを知りながら、本社で監視せずに現地任せにしている、というこの事実に驚愕しました。
先述の森永では、当時、今のマックと似たような回答で粉ミルクにヒ素が混入していた事実をはぐらかし事態を沈静化させようとしました。Wikipediaによれば、
森永側が原因をミルク中のヒ素化合物と認めたのは、発生から15年経過した1970年(昭和45年)の裁判中のことである。その際、森永側は、第二燐酸ソーダの納入業者を信用していたので、自分たちに注意義務はないと主張していた(納入業者は「まさか食品に工業用の薬品を使用するとは思わなかった」と証言)。ということがあったようです。しかし、結局世論の反発に逆らえずに、評判を落としてしまいました。マクドナルドが管理体制を現地にまかせて頬かむりを決め込んでいるというのなら、当時の森永とやっていることは同じじゃありませんか。
このニュースを聞いて以来、気持ちが悪くなり、マックではコーヒーしか飲んでいません。
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"モチベーション"だとか"やる気"だとかが重要視されて久しいのですが、高度経済成長期には「だからお前はダメなんだ、グダグダ言わずにやれ!」と怒鳴られながらやるのが当たり前だったそうです。そのうちに仕事が面白くなってきて、やがてやる気が湧いてくる、というのが本当の在り方だと筆写は指摘します。
★ 世界の武装ゲリラがトヨタを愛する理由
ハイラックスはとにかく頑丈で、使い勝手がいいのだそうです。安くて品質のいい製品を産み出すのが日本の素晴らしさです。
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