ナイジェリアで「赤ちゃん工場」と呼ばれる妊婦監禁施設が摘発されました。
ナイジェリア警察は(2013年5月)11日までに、南東部イモ州ウムアカの家屋から妊娠中の少女17人と子ども11人を保護したと明らかにした。少女らに出産させ、第三者に売却しようとした疑いがあり、家屋を所有する女の行方を追っているという。地元メディアは「赤ちゃん工場」の摘発と伝えている。
――「赤ちゃん工場」摘発 ナイジェリア、少女ら保護――
報道によりますと、犯人は少女をレイプし妊娠させ監禁、出産後に赤ん坊を取り上げて売りさばいていたといいます。
「赤ちゃん工場」が摘発されるのはこれが初めてではありません。何度も摘発が繰り返されてきました。赤ん坊は、1人が
約 640,000円ほどで売れるため、所得の低いアフリカの人々にとってはビッグビジネスです。貧富の格差が解消され、治安がよくならなければ、「赤ちゃん工場」のような事件の根絶は困難でしょう。
赤ん坊たちのほとんどは、子供を望む子供の出来ない女性へと、引き取られます。アフリカの大部分の地域では、不妊女性への風当たりが相当強いのです。「呪われている」と見なされ、妻が殺されるケースすらあります。
そのために、不妊に悩む女性から新生児への引き合いが多く、新生児を売り買いするというビジネスが成り立つのです。
しかし、それ以外にも、赤ん坊が必要とされる理由があります。それが「儀式殺人」と「製薬殺人」です。
アフリカ南西部の儀式殺人
「儀式殺人」とは、ある儀式に沿って人を殺し、そのパーツを常に身近な場所に置くことで、悪魔的なパワーを手に入れることを目的としています。ナイジェリアやその南にあるガボンなどのアフリカ南西部では、人間の死体の一部を手に入れることで、超越的なパワーを手に入れられる、という迷信がまかりとおっています。
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ガボンの「儀式殺人」と戦うハッカー集団
アフリカ中西部の小国ガボンでは、人体の一部を手に入れると超自然的な力を得られると信じられている。そして、政治家や閣僚などが、人体の一部を得るための「儀式殺人」に関わっていると非難されている。
「ブードゥー教」という言葉を聞いたことはないでしょうか? 中米のハイチの密林の奥で、大勢の黒人が太鼓を叩きながら動物を殺したり、人間を殺してゾンビにしてしまう、という儀式を映画で観た人も多いことでしょう。あれがブードゥー教です。源流となったのが、アフリカ中西部の民間信仰です。
貧富の格差が開くと、貧しい人間は人間らしい扱いを受けなくなります。彼らがすがれるのは宗教しかありません。その中で土着の迷信は、負の感情をすくい取ることが出来るので、大勢の貧困者の"救い"となっています。
その上、内戦が頻発しているアフリカでは、人を殺すことにためらいのない人々が多いのです。
殺人に禁忌のない人々の間で、悪魔的なパワーを得るための儀式が営まれるうちに、儀式はエスカレートしていって、「儀式殺人」が広まるようになったものと考えられます。
海外に広がる儀式殺人
「儀式殺人」が世界的に注目されるようになったのは、「テムズ川少年死体遺棄事件」が発端でした。ご存知でしょうか?
2001年9月21日、イギリスのロンドンのテムズ川で黒人少年の胴体が発見されました。ロンドン市警はこの少年をとりあえず「アダム」と名づけました。
年齢は4歳から7歳ほど。肺の中の花粉の量から、イギリス滞在後すぐに殺されたことが判明。胴体は布で包まれ、ナイジェリア人の名前が書かれていました。DNA鑑定でもナイジェリア人の特徴があったため、ナイジェリア人のものと判断されました。
最初は性倒錯者による犯行が疑われましたが、死体の性器は破損していませんでしたので、その可能性は低いと判断されました。それなのに、なぜ子供の死体がバラバラにされたのでしょう?
そして、ロンドン市警が可能性として挙げたのが「儀式殺人」でした。
テムズ川少年死体遺棄事件では胴体のみがみつかり、その他の部分は一切見つからなかったことが、根拠とされました。アフリカ南西部の民間信仰では、胴体よりも手足などの末端部分が重要視されるからです。
それぞれに意味がありまして、
手………権力を象徴。人間の手を身近に置くことで、権力を手に入れられる。
足………防衛を象徴。呪いなどから逃げ去ることが出来る。
首………富と知恵を象徴。血を飲むためのコップとしても使われる。
性器……性的魅力を象徴。異性を手に入れ、子宝にも恵まれる。
となっています。
もしも日本で死体を隠し持っていることがバレれば、死体遺棄罪に問われるでしょうが、アフリカでは民間信仰の影響で、家の中に先祖の骨を飾っている家庭が多いそうです。死体のパーツが先祖のものなのか、それとも儀式殺人によって手に入れた死体なのかがすぐには判別出来ません。このために、捜査は難航、迷宮入りとなりそうです。
アフリカ南部の製薬殺人
人を殺して人体のパーツを使う別の理由があります。前述のテムズ川少年死体遺棄事件では当初、ロンドン市警は「
製薬殺人」の可能性も指摘していました。
儀式殺人のルーツがアフリカ南西部ならば、製薬殺人のルーツはアフリカ南部です。イギリスはかつて南アフリカを支配していたために、南アフリカ系の移民が多いのです。
ロンドン市警はテムズ川の少年がそれに巻き込まれたのではないか、と考えていました。しかし、前述のとおり性器の損傷がなかったことから、その線は今では否定されています。
製薬殺人で主に利用されるのは、陰嚢、陰唇、耳、まぶたや唇などの、柔らかい部分です。その他、血液も珍重されます。
薬の原料となる人間の身体は、"Human Muti"と呼ばれます。これに薬草を混ぜて作られた薬は、その製法によって、様々な用途に用いられます。中でもある種の秘薬は、「エイズが治る」という噂があるために、エイズで苦しむアフリカでは"Human Muti"を求める人が後を絶ちません。
エイズが治る……そんなワケがありません。むしろ、人間の死体に未知のウイルスが存在していることも多いでしょうから、死体を利用した薬などにより、衰えた健康が悪化する可能性のほうが高いでしょう。それでも、人々は最後の希望として、藁にもすがる思いで呪術師に製薬を依頼します。
ちなみに、薬の原料とされるのは、捕まえやすい幼い子どもや高齢者ですが、珍重されるのはアルビノと呼ばれるメラニン色素が欠けた状態で生まれた人々です。
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東アフリカに広がる「アルビノ狩り」の恐怖
アフリカ東部では07年頃から、アルビノを狙った誘拐・殺人事件が頻発している。タンザニアの呪術医たちがアルビノの人肉は「権力や幸福、健康をもたらす」と主張しているため、「薬」の材料として高値で取引されているからだ。
タンザニアの警察当局によれば、両手足、性器、鼻、舌、耳がそろっていれば8万ドルという高値が付く。このため、一獲千金を目指して隣国のルワンダやブルンジまで「アルビノ狩り」に行く者が後を絶たない。
アフリカには、殺人を正当化する「邪教」がいまだに蔓延しています。日本でも昔、堤防を作ったり橋を作ったりする大きな土木工事が行われる場合は、人身御供が当たり前のように行われてきましたが、仏教の影響で、人身御供は禁止されるようになりました。
仏教やキリスト教、あるいはイスラム教などの世界宗教では、人身御供などのような不合理な殺人が禁止されています。民間宗教を圧迫した、などと批判されることも昨今は多いのですが、それでも、邪悪な迷信を根絶していった功績は、肯定されるべきでしょう。
身を守るために
近年、アフリカを旅する若者が増えています。しかし、日本人には危機意識がない方が多いのが実情です。昨日パプア・ニューギニアでレイプされた女性について書きましたが、男性でも強盗から殺される事故もよく起きています。ちなみに、
外務省海外邦人援護統計によりますと、2011年には14人の日本人が海外で殺されています。
いくら恨みや妬みを買わないように気をつけようとも、人間の身体自体を手に入れようとする人々から狙われるのは防ぎようがありません。旅行者は殺されてもすぐには事件が露呈しないために、殺人者のいい鴨です。
ヨーロッパでは、ナイジェリアやソマリアなどからやってきた不法移民の問題が大きくクローズアップされています。スウェーデンでの暴動は何日も続いています。ほとんどのアフリカ系の人々は、明るく人懐っこく、素晴らしい人々でしょう。しかし、その土地に馴染むのには時間がかかりますし、そのために大勢の移民は貧しい生活を余儀なくされており、犯罪の温床となっているのです。
今後日本でも移民が増え、この手の事件が頻発する可能性があります。今のうちに、下に挙げる護身具を用意しておいたほうがいいかもしれません。
ケプラー樹脂で織られた生地は、ナイフによる攻撃を防ぎます。
ケブラーはパラフェニレンジアミンとテレフタル酸クロリドの重合によって得られ、分子構造が剛直で直鎖状の骨格を持つために、高強度・高耐熱性であり、同じ重さの鋼鉄と比べて5倍の強度を持つ。また、ケブラーは結晶性のポリマーであり、一般の有機溶媒に溶けず、溶融もしないために成形が困難なポリマーである。そのため、濃硫酸に溶解することで成形していることも大きな特徴である。
上記のシャツは半袖ですが、不安なら、もっと広範囲をカバーするこちらのシャツがお勧めです。
海外に行く予定のある方は、念の為に購入しておいて、損はありません。自分の身を守るのは、最後は自分なのですから。