2012年4月12日木曜日

戒名料は高い? ピダハン 等

曹洞宗?貧乏檀家の悲運 を読みました。
この増田、宗教憎しのあまり、異なる問題を一緒くたにしてしまってますよね。

①戒名料・葬式代が(増田にとって)高額だと思えること。
②従兄弟夫婦の貧しさ
③従兄弟夫婦の意志の弱さ・無計画性
④従兄弟夫婦が、問題を隠して増田にお金を無心したこと
⑤田舎の同調圧力

大きく分けて5つの問題が混在していますが、増田は①が不条理だと感じるあまり、②~⑤による害を、すべて①に起因させています。

これでは曹洞宗がかわいそうです。①がなければ、従兄弟夫婦は苦しまなかった、というのが増田の主張ですが、とてもそうは思えません。なぜなら相続を当て込んで借金をしようとしている時点で、増田の従兄弟夫婦の生活は破綻しているからです。戒名料を支払うのに苦しんでいるのは、彼らの無計画性による結果であって、原因ではありません。

そもそも親の葬式なんて、一般的には一生のうちに二回しかないものです。そのためにかける200万円×2は、高いのでしょうか。結婚式も同じくらいかかるでしょう。もちろん、お金のないカップルはやすくすませます。同様に、従兄弟夫婦も安く済ませることは可能で、それができなかったのは本人たちの見栄、周囲への気兼ねのせい。

それに、増田は、戒名料や葬式代が高い、必要ない、と主張していますが、誰にとって不必要なのでしょう?

「これからの子供たちにお金が必要」というのは増田の価値観です。村の構成員の大半は老人のはず。老人にとっては、あの世の存在を保証し、死後の墓守をしてくれる宗教は何よりも重要な存在。冠婚葬祭の中で、最も金をかけるに値するもののはず。

お寺にとっては、必要経費を稼ぐことが必要です。お寺を維持するために、どれだけお金がかかるか、想像してみてください。あの大きな建物の修繕費だけで、かなりのお金が毎年必要でしょう。火災保険だけでも、非耐火構造なら相当の額がかかります。

住職家族や修行僧、使用人も食べさせなくてはなりません。本部に上納金も納めなくてはなりません。税金が免除されているとしても、台所事情は苦しいところが案外多いものです。

今月、その村でお年寄りが続けざまになくなったそうですが、そんなことは滅多にないでしょう。平均すれば一年に二、三人のお葬式があるかないか。その葬式代・戒名料などで、寺院を維持する必要経費をまかなっていかなくてはなりません。

また、共同体にとって宗教施設は、人々のいがみ合いを緩和する役割を果たしています。 たとえば、従兄弟夫婦の村に寺がなかったとしたら、中心に別の権力者が居座っていたかもしれません。元教員の和尚さんではなく、権勢欲の強い地主一族が中心になっていたとしたら? 意志力の弱い従兄弟夫婦がいいように利用されていた可能性、高くありませんか? 今よりももっとひどい目に遭っていたかもしれませんよ?

秋田の無医村に赴任した医師が、次々に辞めてしまったという話 を思い出しました。同じ秋田県の話ですが、人心が荒廃した村というのは、こういう村人同士のいがみあいがひどいものです。

可能性をあげればきりがありませんが、彼らが安穏と暮らすための必要経費として、割り切ってみてはどうでしょうかね。



本日気になった記事はこちら。↓


昔は野球選手の妻といえば、内助の功で有名です。夫のために栄養管理に気を配っている、という話が、スポーツ新聞によく書かれていました。
ところが弓子夫人は、それだけにとどまらず、実業家としてイチローの膨大な資産を管理し、さらに増やすために数多くの事業を手がけているのだそうです。

夫婦で財閥を形成していくなんてのは、面白いですね。


見るからに禍々しい殺人ナイフですね。一突きしただけで体内深くつきささりそう。こんなナイフが一本あれば、たとえ熊と戦うことになっても、勝てる気がしてくるから不思議。不思議な形状のナイフと、その誤解、釈明などが詰まった記事で、なかなか面白いです。


アマゾンの一部族、ピダハンは、どの言語にもあると考えられてきた再帰構造(入れ子構造)がないそうです。

そのため、単純な文でしか会話しないといいます。彼らの思考回路は、常に「今・ここ」しかないそうです。禅では複雑から単純を志向しますが、もともと単純なままなら、それはいつまでも赤子なのと同じです。それはいいことなのか悪いことなのか。


早寝早起き、難しいですね。
夜には長い時間があるので、ついつい夜ふかししてしまい、朝になって睡眠不足で後悔する……そんな経験ばかりです。

今夜こそ、早く寝よう。


50代なのに30代にみられる医者の話。
でも、私の友人に言わせれば、
「ハイビジョンならよくわかる。彼の肌は歳相応だよ」
とのことでした。

とはいえ、写真で見る限り、この著者は本当に若々しく魅力的です。
彼の経験を一つでも取り入れて、いつまでも健康でいたいですね。

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