今年が始まったばかりだと思っていたのに、もうゴールデンウィーク。
すでに予定が決まっている人はともかく、特に予定もなく計画性のない諸兄におかれましては、そろそろ、どうやって連休を過ごそうか……と悩み始める頃ではないでしょうか。
その選択肢として、映画なんてどうでしょう? このところ、週末は映画をいくつもハシゴをしてきました。いくつもの作品を同時に大量に観ることで、さびきった感情を揺さぶり、惰性に流れがちな今の生活を少しでも変えたい……なんて考えたんですね。
そこで、その中から8つを厳選して、皆様に紹介しようと。
ほんとはトップ10にしたかったのですけれど、くそつまらない映画を入れるのはまずいと思いまして、8つのみをご紹介することにしました。
題して「お勧め!! ゴールデンウィークに観るべき映画、トップ8!!」
- 第8位 『ジョン・カーター』
なにしろ南北戦争当時の軍人が、火星にとつぜん瞬間移動してしまい、現地の火星人と冒険を繰り広げる、というファンタジーですからね。当時としては、画期的な発想だったはずです。
今では、火星に人間と同じような知的生命体はいないことが常識になりましたが、100年近く前には、火星には地球と同じような文明があるのではないかと真面目に信じられていたのです。そんな時代の作品です。
地球よりも科学文明が発達した世界に、私達と同じような常識をもった(とはいえ今から100年前の知識ですが)男性が現れ、スターウォーズのような冒険を繰り広げる……というノリがなかなか面白かったですよ。ベタベタですが、それほど悪くありませんでした。
この映画を選んだ理由の一つに、昔『火星の大統領カーター』という栗本薫のSFをかなり昔、古本屋で手にとった記憶があったからです。『火星のプリンセス』が元ネタのパロディで、元アメリカ大統領のジミー・カーターが火星に現れる……というバカバカしい話でした。原作を知っていたらもっと笑えたのに、と悔やみつつ、『火星のプリンセス』自体を読まないまま月日が経ちました。
ようやく原作の世界に出会えた別の感動がありました。
銀座の有楽町マリオンにある、丸の内ピカデリーで観ました。10:45、13:30、16:15、19:00の1日4回上映しているようです。
- 第7位 『バトル・シップ』
『ジョン・カーター』と同じ俳優が主演していることが原因でした。テイラー・キッチュという俳優のようです。よくよく見ると、キアヌ・リーブスとレオナルド・デカプリオを足して2で割ったような顔をしていますよね。ハリウッドでこれから売りだそうという俳優なのでしょう。
迫力はあるのですが、そんなわけないだろ、という突っ込みどころも多くて、笑えました。頭のいい主人公も面白いものですが、頭の悪い主人公が馬鹿馬鹿しい活躍をする映画の方が、個人的には好きです。兄を殺されたからって、戦艦の船長があんな無茶な行動したらダメでしょ。
それと、浅野忠信が出てましたけれど、最初わかりませんでした。普段の印象と違っていたので、中国人が日本人の役やっているのかな、それにしても日本語うまいなぁ、と思ったほど。
彼だったのですね。
ちなみに、浅野忠信の祖父が、北欧系のアメリカ人だって知ってました? エキゾチックな顔立ちは、そのせいのようです。彼の演技はなかなかよかったけれど、ちょっと真面目すぎたかな。
銀座の有楽町マリオンにある、TOHOシネマズ日劇で観ました。11:00、13:50、16:40、19:30の1日4回上映しているようです。
- 第6位 『裏切りのサーカス』
ただ、ゲイが多くて、そこに不満。ゲイには面白い人が多いのですが、私個人は、ゲイの恋愛に感情移入できません。逆もまた真なりで、ゲイにとってみれば異性同士の恋愛シーンが出てくると、拒絶感を感じるのだろうと、そこは冷静になりながら観てました。
銀座の有楽町マリオンにある、TOHOシネマズ シャンテで観ました。09:30、12:10、14:50、17:30、20:10の1日5回上映しているようです。
- 第5位 『タイタニック(3D版)』
ちなみに、豪華客船というと、今年初めに座礁した豪華客船の撤去が先日決まったそうです。あんなでかい船、どうやって解体するんだろうと少し心配してましたら、なんと横倒しになっている船体を一度引き起こして、それから近くの港に運ぶのだとか。
もしもこれがアフリカやアジアで起こったら、船体をそのままにして、観光地化にするところでしょうが、地中海だと環境保護がうるさそうだから、そうはいかないのでしょう。
銀座のTOHOシネマズ スカラ座で観たのですが、どうやらこちらは上映が終わるようです。池袋のサンシャインシティ60に行く途中にある、東急ハンズ横の池袋HUMAXシネマズでは、12:30と18:40の1日2回上映しているようです。
- 第4位 『タイタンの逆襲』
何も考えずに、映画を楽しみたい、という私のような単純な人間にとってはお勧めではないでしょうか。
銀座の有楽町マリオンにある、丸の内ピカデリーで観ました。10:50、12:10、13:00、15:10、17:20、18:55の1日6回上映しているようです。『ジョン・カーター』よりも2回も多いとは!
- 第3位 『KOTOKO』
しかし、この映画はアニソン歌手とはまったく無関係です(笑)。
ただ、少々失礼ですよね。もしも『綾瀬はるか』という題名の映画が作られたとしたら、普通綾瀬はるかファンは怒るでしょ? 綾瀬はるかサイドから訴えられたって、おかしくないはずです。KOTOKOもそれなりに著名な歌手ですから、このタイトルはなかったな。
ただ、作品自体はとても素晴らしいです。Coccoがいいですね。昔、とある女性に浮気をされて振られた時、Coccoの『強く儚い者たち』を何度も繰り返し聞いて、癒されました。彼女が主演したこの作品は、日本版『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とでもいう、凄みのある作品に仕上がっています。
とはいえ、怖い映画です。
愛する者との別離、女性の狂気が相まって、心の中に手を突っ込まれてグチャグチャにかき混ぜられるような作品でした。観終わった後しばらくは、お腹がいっぱいになって作品のことを思い出したくないような、それでいて、この映画について誰かと語り合いたくてたまらなくなるような、矛盾した感情をいっぺんに味わえます。
テアトル新宿で観ました。新宿駅東口側の、アルタ等がある通りではなく、もう一本向こうの通りです。右側にヤマダ電機等がありますので、そのまま真っすぐ、左手に花園神社などがありますが、そこを少し越えたところにある映画館です。10:30、12:35、14:40、16:45、18:50の1日5回、上映しているようです。
- 第2位 『ブラック・アンド・ホワイト』
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが共演した往年の話題作、『Mr.&Mrs. スミス』を彷彿とさせる、アクション・コメディーです。でも、『Mr.&Mrs. スミス』の方が、真実味があって、やや暗かったのにくらべて、こちらはもっと明るくて、おバカな映画です。
ヒロインの女性の友人のアドバイスが裏目に出るのが面白かったですね。女性同士のアドバイスって、男性の心を引き止めるためには役に立たないことが多いのではないでしょうか……。
銀座の有楽町マリオンにある、TOHOシネマズ日劇で観ました。11:30、13:55、16:20、18:45の1日4回上映しているようです。
- 第1位 『ももへの手紙』
結局、ちょうどうまく映画を観るスケジュールにはまったので、しょうがなく観始めたのですが、しばらくして、この映画、テイストとしてはむしろ『おもいでポロポロ』の方が近いかも、と感じ始めました。
宮崎駿のような、カオスが一挙に溢れ出すような作品ではなくて、盛り上がるシーンもが静かで、小さな時に寝る前に読み聞かされた絵本のように、どこか安心で心地良いのです。
瀬戸内海の景色が叙情的に描かれていましたし、登場人物の表情も細かい。ストーリーは、やや安直かな……というのが正直な感想でしたが、感動します。年取って涙腺がゆるくなったせいか、泣きました。
安心して観ることの出来る映画なので、家族連れやカップルで行けば、楽しめることうけあいます。
一言で言えば、絵もストーリーも、どちらも美しい映画です。これ、観たほうがいいですよ。
銀座の有楽町マリオンにある、丸の内ルーブルで観ました。 11:00、13:30、16:00、18:30 の1日4回上映しているようです。
※なお、映画館の情報は、ブログを書きながら調べて書いていますけれども、念の為にご自身でも調べてください。
いやぁ、映画って、本当にいいものですね!!
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!!
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