『キッズ・リターン』は、いくつものエピソードを重ねながら、グイグイと観客を引っ張っていきます。スポーツ、暴力団、芸人のそれぞれの世界。さすが、ヤクザな世界をよく知っている北野武。
ただ、今回お話したいのは、ストーリーとは直接関係のない以下のエピソード。
安藤政信が演じるタカギシンジは、ボクサーとしての栄光をつかむため、努力と才能によって勝ち星を上げていきます。トレーニングや節制を重ねる彼でしたが、同じジムの先輩にそそのかされて薬物でダイエットを試みるようになり、自滅していきます。
対する金子賢演じるミヤワキマサルも、出世を重ねます。若頭を飛び越えて組長の座を射止めるのですが、一介のチンピラが組長となるための方法は、ほとんど描かれません。
ところが、ミヤワキが何かの会合を欠席(遅刻?)した際に、ヤクザの親分衆が、若頭に向かって、
「あいつはカネで組長の座を買ったんだ」
と吐き捨てたシーンで、方法の一端が、明らかになりました(うろ覚えで書いています)。
組長になるための費用を、彼はどうやって捻出したのでしょう? 風俗店経営の商才があったのか、もしくは親に出してもらったのか。当時考えたのは、前者です。いくらなんでも、ヤクザになる子供にカネを出す親はいないだろうと。
しかし、昨日取り上げたナベツネのエピソードを読みつつ、案外、親は子供のためにはカネを出すものかもしれないと思いました。
新聞記者の初任給なんて知れたものです。仲間を集めて毎日のように飲み食いさせることなど出来る訳がありません。とすると、実家の援助があったと考えざるを得ません。
ナベツネの亡父のみならず、ナベツネの叔父もまた、銀行員として巨額の資産を作り上げた立志伝中の人物だったといいます。権力者がどのような行動を取らなければならないのか、渡邉家ではよく分かっていたはず。そのための援助は惜しまなかったのではないか、と。
……子供がブンヤでもヤクザでも、同じかもしれません。
フィクションとはいえ、北野武も、まったくあり得ないことは想定しづらかったはず。彼の昔からの友人には暴力団関係者が多いといいます。その中に、ミヤワキのように出世したモデルとなるヤクザがいたのかもしれません。
子供が出世街道を歩むためには何が必要なのかを知っていて、そのためにはいくらでもカネを出せる親がこの社会にはいるのでしょう。描かれていないことなので、確かめようがありませんが。
本日気になった記事はこちら。↓
★ 貧乏人の正体 ~良家の娘は良家の息子と結ばれる~
貧乏と裕福の違いについて書かれたサイトです。8章までありますが、一気に読みました。読み応えのある内容です。作者にはギャンブル癖があり、その悪癖が貧乏の一番の原因だと思うのですが、そこに触れられていないことがやや不満です。
それ以外の内容には共感できるものが多く、示唆に富んでいます。裕福な人間のすべてではありませんが、ある一面をえぐり出した内容です。
★ グローバル人材の幻想 - 青い鳥を追いかけるまえに、ファンタジーから目を覚ませ
★ グローバル企業のトップはみんな猛禽類
どちらも面白い内容ですが、下記の記事の方が真実を突いているように思いました。下記の記事で紹介されたグローバル企業のトップ、読めば読むほど渡邉恒雄のことを言っているみたいです。
それは当然なのかもしれません。渡邉恒雄は、カント・ヘーゲルを思想の核にし、マキャベリの『君主論』を座右の書にして生き方を定めた人間です。つまり、欧米人のトップとほぼ同じような思考回路を有した人間であり、その生き方がグローバルな指向性を持っているのは当然なのかも。
ちなみに、下記記事の文中で
どちらも面白い内容ですが、下記の記事の方が真実を突いているように思いました。下記の記事で紹介されたグローバル企業のトップ、読めば読むほど渡邉恒雄のことを言っているみたいです。
それは当然なのかもしれません。渡邉恒雄は、カント・ヘーゲルを思想の核にし、マキャベリの『君主論』を座右の書にして生き方を定めた人間です。つまり、欧米人のトップとほぼ同じような思考回路を有した人間であり、その生き方がグローバルな指向性を持っているのは当然なのかも。
ちなみに、下記記事の文中で
ヨーロッパ大陸は毛色がかなり異なるようですが、英米はまあどこも似たり寄ったりのようです。
と書かれていますが、欧州大陸の哲学を基に思想形成を行ったナベツネが、なぜ英米のトップエリート的なタイプになったのかは、ちと謎なところ。
★ 「僕らはのどかな田舎で、こたつに入ってぬくぬくしてるんです」
世界が今どのように変わろうとしているのか、建築家の目からみた世界を述べています。
これは面白いです。昔「なるほど・ザ・ワールド」などの世界を紹介する面白い番組が多かったものですが、それが好きなら彼の語るグローバルな変化にも興味を持てるでしょう。
この建築家の言うことも、話半分で聞く必要があります。建築といういわばグローバルな分野を扱っている人間だから、グローバルな活動が可能なのは当たり前。日本が主な主戦場ならば、彼の助言も意味のないものとなります。世界を股にかける姿は確かにかっこよく見えますが、逆に言えば、世界中を回らないと稼げない仕事なのかも。
★ 短期間のテスト勉強でも、資格試験や入試などで結果を出す人の5つの共通点
・過去問を分析してから勉強する→分析にやたらと時間がかかって息切れしてしまう。
・アウトプット中心の勉強をする→インプットに時間がかかって、アウトプットに進めない。
・他人の勉強法を鵜呑みにしない→自分で考えるのは「下手な考え休みに似たり」
・不要なこだわりを捨てる→こだわってしまう心の弱さ
・人と競い情報交換し、自分のモチベーションを保つ→そんな友達をつくるのが大変
……という人はどうすればいいのでしょう?
★ 33歳で資産3億円をつくった私の方法(午堂 登紀雄)のまとめ
怪しさ満載の人物による本です。一年間で70万円から3億円にまで資産を増やしたのだとか。
作者の投資の対象がFXで、
「本当の現在の資金は300万円ですが、レバレッジ100倍でホールドしてるから、実質的に3億円持っているのと同じなんです!!」
だったら大笑い……あ、こんなこと言っていると金持ちになれないな。
★ 「僕らはのどかな田舎で、こたつに入ってぬくぬくしてるんです」
世界が今どのように変わろうとしているのか、建築家の目からみた世界を述べています。
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この建築家の言うことも、話半分で聞く必要があります。建築といういわばグローバルな分野を扱っている人間だから、グローバルな活動が可能なのは当たり前。日本が主な主戦場ならば、彼の助言も意味のないものとなります。世界を股にかける姿は確かにかっこよく見えますが、逆に言えば、世界中を回らないと稼げない仕事なのかも。
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・他人の勉強法を鵜呑みにしない→自分で考えるのは「下手な考え休みに似たり」
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