イスラムに異国情緒しか感じていないあなた! 「サラフィスト」と呼ばれる人たちを知っていますか?によれば、サラフィストと呼ばれる古代回帰を志向する人々が、イスラム社会に増えつつあるのだそうです。
エジプトの古文書にも、
「昔は良かった」
と書かれているといいます。人が過去を美化して現在を貶める傾向は、過去である古代エジプトからそうだったという例証として、よく挙げられます。
個人ですらそうなのですから、社会制度においても、過去を美化して現在を批判するという主張はいろいろな局面に現れます。日本の明治維新は室町以前の王政復古を目指しましたし、日本が模範とした中国を長年支配した儒教は、周代の政治を理想としました。ルネサンスも古代ギリシャ・ローマに範を取った復興運動でしたし、共産主義ですら、原始共産制という制度を仮定して、人間社会は本来平等だったのでそれに戻れという論を展開していきました。
ところが、「昔は良かった」という感慨にはほとんど根拠がありません。よくよく調べると、幸せだったのは権力者とその周辺だけで、昔になればなるほど、暮らしは過酷で、幼児の死亡率、失業率も統計上では大変高く、庶民にとってはとても生きにくい社会であることがわかっています。
そんな過去に戻ってどうするの? と反論するためにはある程度の教養が必要ですが、イスラム教が信ぜられている地域では、識字率が低く、狂信者の言葉でも広範囲の支持を得易い状況にあります。
それに加えて、イスラム社会では貧富の格差が激しいため、民衆の不満が蓄積するばかり。報われぬ人々は現在を否定したがっています。現在を否定する叩き台として、曖昧とした未来を持ち出すよりも、既知の過去を提示する方が、想像する手間暇がいらない分、人々に受け入れやすいのでしょう。
しかし、サラフィストの目指すものは、近代に仇なします。信教の自由を守り、お互いに尊重し合う社会……近代の理想像を否定するサラフィストが結集するイスラム勢力と近代社会は、いつの日か戦わなくてはならない日が来るかもしれません。
イスラム教は、世界の貧困層に少しずつ広がりつつあります。やがてイスラム教徒とそれ以外の間で、第三次世界大戦が始まるかもしれません。その戦いは、軍隊同士の戦いではなく、地道な日常の中、終わりなき隣人との闘争になるでしょう。それは、本当の文明の衝突です。
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「え? これで終わり?」
と驚くものが多いですね。先日読んだ『スプートニクの恋人』もそうでした。
感情には刻まれても、記憶には刻まれないのですね。だからこそ、日本語の通じない外国人にも、翻訳の壁を越えて人気があるのかもしれせん。音楽が国境を超えるように、流れるようなイメージの奔流を描く小説だけが、国境を越えるのかも。
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★ ワタミが36協定の不正手続き!……でも、ワタミだけじゃない-
外食産業や不動産業の経営者は、裏で色々な誤魔化しを行っています。労働基準法ほど守られていない法律はないわけで、それを取り締まろうとする行政の腰は重いのが実情。なぜなら、労働基準法を厳格に適用しようとすると、中小企業は耐えられずに次々に倒産し、経済環境は逆に悪くなることが、火を見るほどに明らかだからです。
パチンコの換金所のように、どう考えても脱法行為だろう、という施設が日本中にあっても、取り締まることができないなど、現状と法律とが齟齬をきたしているケースが数多くあります。現状に即した法律をつくりあげていかなくては、人々の法律に対する信頼が薄れていくばかりです。
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タイトルに釣られました。パキスタンでは、女性に教育を施したせいでどんな問題が起こっているのだろう……誰もが恐れおののきながら、このページを開くことでしょう。
大丈夫。世界はもっと、信頼に値するものです。
★ 「貧乏人の経済学」はスゴ本
貧乏人のことを知らなくては、経済はまわりません。人数が圧倒的に多いため、社会に大きな影響を与えるからです。今日本で活況を呈しているのは、貧乏人相手のビジネスです。携帯電話のコンプガチャや、100円均一ショップやドン・キホーテなどの安売り販売店など。金遣いが荒いのは、富裕層よりも貧困層です。
この層にお金がもっと回るようにすれば、景気はもっと、よくなると思うのですけれどね。
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