ここ数日、虚構新聞に対して様々な議論が交わされていましたが、ようやく下火になりました。
大騒ぎだったので、ブログやニュースを楽しみながら読んでいました。検証:橋下市長ツイッター義務化報道問題によれば、普段は一週間あたりの閲覧数が1万~2万件のところが、5月15日には10万2000件にも跳ね上がったのだそうです。すごいですね。
虚構新聞は、長年続いているジョークサイトで、まるで本物の新聞記事のような体裁の文章で、嘘のニュースを書くため、内容を間違って信じる人が多いのが特徴です。私も以前、友達に虚構新聞の記事をリンクしてからかったことがあります。友達は笑って許してくれましたけれども、この手のジョークは、相手を選ばないと大変なことになります。
問題は騙し易くできていることです。何しろ文章が洗練されていますし「虚構新聞」というタイトルと、背景色と同色で書かれた「これは嘘ニュースです」という文字と、よく読めば分かる、記事の中に散りばめられたジョークによって、かろうじて、それが嘘だと分かる作りになっています。
騙そうとする意図があるという点では、東スポと似ています。東スポもタイトルで惹きつけて、折り返しの部分で落とす、ということが多いです。例えばですが、「塩谷瞬、不倫していた!」と大文字のタイトルをつけ、その下にこそっと「(塩谷瞬、不倫していた!)俳優からも酷評される」とくっつける、とかね。
虚構新聞に騙されても、私などは笑ってしまうだけですが、怒る人がこれほど多いということに驚きます。彼らは、東スポですら読んで怒るのでしょうか。
虚構新聞について議論している人々のブログをいくつか読んで、考えました。虚構新聞を読んで怒るのは、どのような人なのだろうと。様々な方が怒っています。いろいろな立場の人々がその中にはいて、最初は共通項を感じられませんでしたが、だんだんと見えてきたのは、この手のジョークを笑えない人は、直感的な人が多い、ということでした。
直感的であり、一旦あることを信じ込んだら、それを疑うことができない頑固な人が多いのです。あるニュースを聞いた時に、比較検討しながら真実を探るのではなく、直感的に、自分の中で、信じられるかどうかを判断し、それを一貫して抱え込もうとする思考回路を持っている人が多いのです。
それもまたひとつの思考方式ではあります。世の中にあるいろいろな諸問題をひとつひとつ検証していくことは不可能なので、直感でそれが正しいのか否かを初見で分類して、あとは、"正しい"に分類したものだけを信じていく、という生き方。そのようなタイプと一緒にいると疲れそうですが。
どんなに反証を並べ立てても、決して自説を曲げない人、案外多いものです。その手の人にとっては、直感で信じてしまいそうな、明らかな嘘を流す媒体は鬼門です。だって、「信じる」に分類して、鍵を掛けてしまったものが明らかな嘘なのですから、普段は行わない棚卸をして、分類し直さなくてはなりません。その努力が嫌でしょうがないのです。だからこそ「閉鎖しろ」「許すな」という全否定につながるのでしょう。
そんな人間に、阿る必要などないと思うのですけどね。
本日気になった記事はこちら。↓
★無神経にもほどがある
日本の民族主義者たちが、来日中のウイグル人に「昇殿参拝」させたのだそうです。このことに対して、筆者はイスラム教徒に対する無理解・無神経さをなじっています。
どの程度他教に配慮するかは難しいところです。イスラム教では、片親がイスラム教徒ならば子供は自動的にイスラム教徒になり、イスラム教では廃教を許しません。イスラム教徒を捨てることは何にもまして重罪であり、基本的には死刑です。
でも、その行為をを認める異教徒はいないでしょう。イスラム教徒にとっても、いろいろな点で妥協していく必要があります。
靖国神社参拝は、イスラム教徒にとっては妥協案件足りえるのか。靖国神社は、他の神社と異なり、主祭神が戦没者の魂です。日本神話上の神様ではないのですね。戦没者の慰霊を日本の伝統宗教の形式に則って祀っている施設であり、純粋な意味での神社とは異なります。ここに参拝することが、果たしてイスラム教の教えに違反するのかどうか。
どこまでの抵抗感が彼らに芽生えるのかを、聞いてみたいところです。
★ この『最強交渉人が使っている 一瞬で心を動かす技術』がすごい!!
他人を意のままに操りたいという気持ちは多くの人が持っています。私も以前は持っていました。
でも、その手の本を読む内に、どの本でも書かれているのは、まず自分に好意を持たせなさい、ということ。自分の意のままに動かせるのは、自分に好意を寄せてくれる人だけなのですね。どのように技術を駆使しようとも、自分を嫌う相手を自分の意のままに操ることはできません。
でも、自分に好意を持たせることはそれほど難しいことではないのです。誠実に、相手を傷つけず、明るく接していけば、ほとんどの人はそこまで自分を嫌わないものです。それなのに、好意を自分に持ってもらった相手に、さらに技術を駆使して自分の思う通りに動かしてやりたい、とまでは、サイコパスでもない限り思わないものです。
相手の当初の意思に反して自分の意のままに操ることより、論理を尽くし、情を尽くして、相手に納得してもらった方がお互いに幸せじゃありませんか?
面白い本なので、知識の習得、好奇心として読みたいとは思いますけれども、使うことはこれからもないでしょう。
★ 若者の半数が失業中のスペインでデモ 将来への失望は深く
リストラや就活失敗の何が問題かといえば、自尊心が傷つけられることです。失業を、あなたを必要としてはいない、というメッセージとして捉え、自殺を選ぶ人も多く、根深い問題を抱えています。
失業率が低いという一点だけでも、日本の政治はもっと賞賛されるべきです。自民党には頑張って欲しいです。
★ 顔が一つで胴体が二つある女性の画像が怖い!(錯視)
何度も見直しました。こりゃ分からないですね。怖くはありませんが、どちらがどちらの頭か分からないうちは、落ち着きません。
★ ニホンヤモリ 実は外来種か
外来種は生態系を乱す、という理由で外来種駆除は正当化されていますが、所詮人間の都合でしかありません。
グレーな存在を前にすると、居心地が悪く、落ち着かない気分になります。どっちなの、はっきりしてよ、と言いたくなるこのもどかしい気持ち。ああ、ニホンヤモリなのに外来種とはこれいかに。
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