ドアを開けると、そこには品のいい、落ち着いた空間が広がっていました。
もっと鬱蒼とした広場をイメージしていたのですが、よく考えたら英国様式の庭園です。日本庭園のような、木漏れ日が池に差し込むものではなく、ここのように、整備されたのが彼の地のスタイルなのでしょう。
あいにくの曇り空。もしも天気がよければ、青空の下、とても晴れやかな気持ちになるはずです。しかし、曇っていても開放感にあふれていました。
赤いベンチと、そのそばに咲き誇る花。
庭園の脇にはいくつものベンチが置かれていて、誰もが自由に休めるようになっています。
この緑のアーチは、子供が喜びそうです。
庭園のあちらちらに、猫の置物が置かれていました。
ここにも。
そこにも。
あそこにも。
安全対策とプライバシー保護のためでしょう。庭園の周りはフェンスで覆われ、壁面にはバラが咲いていました。
このような池もあります。
ベンチには思い思いのかっこうでくつろぐカップルがいました。下の階でコーヒーを買って、ここで飲んでもいいようです。
庭内には色とりどりの花々が咲いていました。
ここが英国庭園のよいところ。日本庭園では主眼は緑に置かれるためか、色とりどりの花の美しさ、という点で比べると、英国庭園に軍配が上がるのではないでしょうか。かのシャーロック・ホームズは、引退した後、庭園のバラを育てることに余生を費やした、といわれています。季節ごとに花を愛でたいのならば、この英国様式庭園はお勧めですね。
時を過ごした一時間、空の下で味わった一時の開放感は、何物にもかえがたいものがありました。
コンクリートジャングルに疲れた時に、ほんの少しだけ、美しい花々を眺めながら心を癒すのもいいものです。
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