2012年8月1日水曜日

本名と別名を使い分けできる社会を 上



最近、YouTubeのコメント欄にハンドルネームで投稿したつもりなのに、本名が世界中にさらされてしまう、という問題が大きく取り上げられています。

勝手にYouTubeで本名晒され、勤務先や趣味まで…

これは、Googleアカウントに本名を登録していると、それに関連付けされたGoogle関連サービスすべてに、本名が提示されるという改悪をGoogle社が行ったためです。

Google社では、Facebookの躍進に触発されて、顔写真や本名を出さないと、インターネット上で意見を述べることができないような社会を作ろうとしています。それが健全な社会を作るのだ、というのがGoogle社の主張です。

インターネットに何を求めているかによって異なりますが、私は、インターネット上で、社会的な肩書き、容貌、障害の有無などにとらわれずに、純粋に中身だけで交流できる環境に大変価値があると考えています。だから、Google社が進める本名主義の動きには強い反感を感じます。

以前、脳性麻痺の方や聴覚障害者の方が、
「インターネットができる前は、いつも軽蔑されているのではないかと恐れながらしか健常者と交流できなかったけれども、インターネット上では外見に関係なく他人と交流できるので、とても楽しい」
とテレビで話していたのを見て、嬉しくなった覚えがあります。

現在の世の中で価値があるとされる外見や社会的地位に関係なく、中身だけで勝負できる社会というのは、人類が望んでいた理想社会なのではないでしょうか。それは、社会的地位の低い人、見かけに何らかの欠点を抱えている人、マイノリティー、女性などの、社会的弱者にとって、望まれていた社会でした。

Google社の動きは、こういった名も無き庶民の声を無視するものです。


この件、明日に続きます。




本日読んで、気になった記事はこちら。↓




★ 自宅でプール設置のお値段は?
一ヶ月6000円の維持費しかかからないのだそうです。
プール付きの家といえば、お金持ちの代名詞。これはアメリカのホームドラマの影響かと思いますが、案外リーズナブルなんですね。


★ ユーロ危機の深層 「最適通貨圏」を形成できない欧州のジレンマ
この通貨圏というのは、昔帝国がこぞって導入しようとしたブロック経済の現代版ではないか、とふと思いました。ブロック内の足並みが揃えばうまくいくのでしょうが、逆に足かせになることだってあります。


★ なぜ日本語で歌いながら世界でブレイクできたのか 「由紀さおり」というイノベーション
由紀さおりが世界でブレイしていたとは、寡聞にして知りませんでした。年をとっても流行をつくることができるというのは嬉しくなりますね。



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