「どんなことでも強く願えば必ず叶う!!」人生を向上させる12の『引き寄せの法則』 を信じていた時期が、恥ずかしながら私にもありました。今では、あまり人生を向上させないのではないかと考えるようになりました。
この法則を以前推していた私の友人とも、「願っているだけでどんなことだけでも叶う訳はないですよね」「あの手の法則を信じている人は、努力しない人が多いですよね」などという話を以前、したばかりでした。それが、はてなブックマークで大勢の人の支持を集めていたので、おやっ? と思いました。
この法則を以前推していた私の友人とも、「願っているだけでどんなことだけでも叶う訳はないですよね」「あの手の法則を信じている人は、努力しない人が多いですよね」などという話を以前、したばかりでした。それが、はてなブックマークで大勢の人の支持を集めていたので、おやっ? と思いました。
なぜこれが間違いなのか?
極端な例を考えてみればすぐに分かります。「偏執狂」と呼ばれる人がいますよね。異常なほど何かに執着する人のことですが、この種の狂人全員が、果たして欲望を叶えることができるのでしょうか?
あるいは、ボーダーライン、境界人格性障害と呼ばれる人々。彼らのターゲットに対する執着は、なみなみならぬものがあるでしょうが、他人の感情を無視した行動によって、思うように他人が動くでしょうか?
明らかにそうではありませんよね。強く願うだけで叶うことは、決してありません。それに伴う「正しい努力が」必ず必要です。ところが、この種の「願えば叶う」という呪文は廃れず、いつまでも多くの人の心をつかんで離しません。
この法則を信じている方は、
「狂人が強く願っても叶わない? それは彼らが潜在意識では『無理だ』と分かっているからだ」などと言いますか、これもおかしな話。成功者の全てが潜在意識レベルで成功を確信していたはずがありません。むしろ、成功者の伝記を読めば読むほど、勝負どころで彼らもまた、内心では恐怖におののいていた、という述懐をしているのを知らないのでしょうか。
繰り返しますが、強く願うだけで夢が叶うことはありません。「強く願うならば、行動が変わってくるでしょう? 行動が変わらないということは『本当に』強く願っていない証拠よ!」という人には、狂人の例を挙げて、「本当に」という言葉の定義を突き詰めていけば、たいてい黙り込みます。結局、言っている本人も、本当に信じているわけではないからでしょう。
それでは何故、この種の「法則」がいまだに多くの人を惹きつけるのか?
答えは簡単。誰もが楽をしたいからです。思い描くだけなら、誰でも出来ます。努力に目を向けなくていいならば、とても楽です。努力をせずに夢を追う人間の典型が冒頭に挙げた、狂人でしょう。夢を思い浮かべるだけで夢が叶ったと信じ込んだ人は、妄想狂と呼ばれます。彼らは考えるだけで、努力はしません。
「手帳に書けば、願いが叶う」
とか、
「強く願えば願いは叶う」
などの「法則」は、
「呪文を唱えれば思う通りになる」
とか、
「魔法で嫌な相手を殺せる」
などの法則と、どこが異なるというのでしょう?
もっと言うならば、
「祈れば罪が清まる」
とか、
「神を信じれば幸せになれる」
という宗教も、同じ穴のムジナと言えるかもしれません。
正当な努力を何年も時間をかけて行うことを怠り、お手軽に簡単に効果を発揮することを願う人々の怠惰心がある限り、この種の「信仰」が廃れることはないでしょう。世の中には性欲が異常に強い人がとても多いものですが、標題に掲げたハーレムを、彼らが引き寄せられるでしょうか? ムリですよ。
それにしても、ホメオパシーに批判的なはてな民が、この記事にははてブをたくさんつけていたのはなぜなんでしょうね?
本日読んで、気になった記事はこちら。↓
★ ソーシャル・メデイアという鏡には歪みがある
Twitterやネットでの論調と、実際の人々の考え方とは大きな差異があります。ネットばかり読んでいると、世の中くらくて日本はお先真っ暗だ、などと考えてしまいそうになりますが、そんなこたぁありません。
現実の人々の意識を汲み取る努力が大切だという話です。
★ 昨今のソーシャルゲームの現金回収どころ
これはとてもおもしろい分析です。ソーシャルゲームが人間の心理をどのように突いているのか。どうすればゲームで毎月5千円~1万円を気分よく払ってもらえるのか……考えに考え抜かれて、ソーシャルゲームが成り立っているということが分かりました。
考えてみれば、高額商品、あるいはロングテール商品は、人々がそれだけの価値があると思っているからこそ、お金を払っているものです。素晴らしい商品とは、売れている商品であるとするならば、昨今のソーシャルゲームは、とても素晴らしい商品ということになるのでしょう。
パチンコやスロットが最高の娯楽であるのと同じように。
★ いじめ自殺報復で高校放火か 生徒の父、乱射計画も 米
「アメリカではイジメはないんだ」ということを平気でのたまっていた方が以前いましたが、さすがにそのようなことは今では誰も言わなくなりました。
アメリカでは学生社会が階層構造をしていることが知られています。
上層部は下層部を相手にせず、下層部は面白くもない学生生活を送ることになります。アメリカでイジメがないと言っていた人は、こういう階層構造に目をつぶっていたが、よほど観察力がない人々だったのでしょう。
父親が報復を考えるほど追い詰められていた、というのを聞くと、悲しくてやりきれなくなります。
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