2012年10月6日土曜日

ライバル誌の記者のブログ 「Weigel」 ①

雑誌『TIME』が選ぶ、2011年最高のブログ「The Best Blogs of 2011」。
その中から17番目に御紹介するのは「Weigel」(ウェイグル)です。

『TIME』はこう紹介しています。
オンライン版『ワシントン・ポスト』のコラムニストであるデイビッド・ウェイグルは2010年、主張が強すぎるという理由で辞任に追い込まれた。

彼はすぐにオンライン出版の『Slate』――『ワシントン・ポスト』も出資しているのはとてもおかしいことだが――へ、彼の名前をつけたブログとともに就任した。

前と同じように、彼の記事は、保守派層を揶揄している。しかし、彼は様々な意見(と面白い話題)を持った記者ではあっても、一つの主義に凝り固まった記者ではない。

もしもウェイグルが、『Slate』に書いているという事実でもって、ティー・パーティーの象徴的存在であるランド・ポールのような人々を批判した記事を書いているのだろうとあなたが思っているのだとしたら、多分間違いだ。
『ワシントン・ポスト』誌といえばリベラル(やや左翼的)な雑誌として有名なので、保守寄りの『TIME』とは肌合いが若干異なるようです。

しかし『TIME』では敢えて『ワシントン・ポスト』系である記者のブログが面白いと勧めています。
つまり、それだけ偏らない記事を書く記者だということなのでしょう。

彼の最近の記事の中から、Unemployment Rate Trutherism, and Why It Exists (失業率に疑念を挟む人々と、その存在理由 2012年10月5日)を 紹介します。
BuzzFeed」がどうやってそれを行うのか分からないのだが、最新の雇用調査結果が公表され、失業率が7.8%に下がったという結果が現われたのを受けて、このサイトは、オバマの批判者がその数字を信用していない、というツブヤキを大急ぎで集めてきた。
こういう記事を訳していて困るのは、それぞれのサイトには数年間で読者との間に共通の土台ができあがっているというのに、私にはそれがないこと。「BuzzFeed」というのが有名な政治サイトであることが最初分からずに、困りました。
いつもの変人たちの群れであり、「たくさんの人々が、この調査報告を信用していない」(「たくさんの人々」とはたいてい、「誰かが言っている」というだけの意味であり、ズルい言葉であるのだが)と文句をつける、フォックス・ニュースのスチュアート・バーニーによって喧伝された。
スチュアート・バーニーといえば、経済評論家として有名なイギリス系アメリカ人で、保守派の論客として、アメリカのいろいろなメディアに出演しています。
これに驚いたのは、たった1人、ジャック・ウェルチだけである。
「信じられない雇用統計だ……シカゴの奴らはどんなことでもしようとする……公開討論がうまくいかないからといって数字を変えたのか」
ジャック・ウェルチの発言については、日本でも話題になっていました。

★ 米失業率の低下、「シカゴの連中が操作」-ウェルチ氏が批判

老朽化したGEを立て直した人物として有名ですが、同時に共和党支持者のバリバリの保守派です。
長くなりそうなので、続きは明日に書きましょう。


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