悪夢を見て、夜中に目が覚めた経験がある人は多いでしょう。
かくいう私も、中学生の頃に野宿を決行した際に、草むらから赤ん坊が現れて脚を掴んで草むらへ引きずり込もうとする、というトラウマものの夢を今でも覚えています。
さて、悪夢にはある程度パターンがあり、それぞれに意味があるらしい、ということをフロイトなどが唱えています。
人間の思考のうち、意識をするのは全体の10%ほどで、それ以外の90%は言葉にならないまま、潜在意識でうごめいています。
普段は自分でも気がついていない、他人への好意や敵意、あるいは考えたことのなかった真実の欲求……それを意識することは大変難しいことですが、夢を分析することで、無意識に抑圧していた思考を暴くことが出来る、と考えられています。
悪夢の典型例として10種を選び、それぞれの意味をご紹介しましょう。
10. 自然災害に遭遇する悪夢
嵐や台風、ハリケーンや竜巻などに襲われる夢は、差し迫った恐怖や不安感を表しているそうです。
天気とは、「予測不可能で自分のコントロールの及ばないもの」を象徴しています。
それに襲われる夢は、予測不可能な事態について、何らかの強いストレスを感じている証拠なのかもしれません。
9. 死んだ人に会う悪夢
死人に出会うという夢はゾッとするもの。
死んだはずの祖母が夢のなかに現れたり、あるいは死んだはずの友人から、一緒に川の向こうに行こうと誘われて踏みとどまったり、といった夢を見たことがある人が、いるかもしれません。
死んだ人は「損失」を意味します。
二度と手に入らないものへの執着、あるいは、これから失うかもしれない物事への渇望……そういったものが、死んだ人の夢には込められているようです。
8. 大切な約束に間に合わない悪夢
結婚式に出席するはずなのに、途中で渋滞にあって間に合わないとか、大切な商談を、寝坊してすっぽかしてしまう……考えただけでも冷や汗が出てくるようなシチュエーションです。
こんな夢を見る人は、ストレスの強い職場で働いている事が多いようです。
意味するのは「期待に答えられないことへの不安」です。
決して実力がないわけではなく、実力があるからこそ、常に高いパフォーマンスを求められる人も、よく見る夢のようです。
7. 裸になる悪夢
公共の場所で裸になっているのに、自分ではそれが異常だと気づかない……目が覚めてゾッとした人もいるでしょう。
目が覚めたばかりで、どちらが現実なのかはっきりせず、自分が裸ではないことを悟るまでの恐怖感といったら、ありませんよね。
裸が意味するのは「低い自尊心」です。
自分に自信がなく、他人が自分を笑っているのではないか、というストレスを常日頃感じていると、自分だけが身を守る者を持たずに、社会と対峙しなければならない悪夢に襲われてしまうようです。
6. 歯が抜ける悪夢
歯が抜け落ちる夢を見る人がいるようです。
これは「身体醜形障害」の症状に陥った人が見る夢のようです。
自分の容姿にコンプレックスを持っていると、このような夢に連夜襲われることになります。
5. ケガする悪夢
ケガをしたり骨折する夢を見る人は、生活の中に潜む「失敗の原因」を意味していることを意識しましょう。
無意識が、あなたが持つ弱点や脆弱性を警告する時に、ケガや骨折といった夢の形を取るようです。
たとえば、職場に行く途中でケガしてしまう夢を見た時に、自分にはなにか、仕事で見落としていることなどはないか、立ち止まって考えた方がいいのかもしれません。
4. 大切な人を失う悪夢
大切な人を失う恐怖感は、今、大切にしたいと思う人に出会った人が等しく抱えているものだと思います。
これまで挙げた悪夢よりも、現実味のあるこの悪夢が意味するのは、自分と相方との関係性に対する不安感を表しているのです。
自分が相手にふわさしいのかとか、あるいは相手は自分のことを本当に愛しているのかとか、何らかの不安感を感じている人は、この夢を見るようです。
3 .閉じ込められる悪夢
「暗いよ怖いよ狭いよ~」と聞いて『うる星やつら』の面堂終太郎を思い出すのは30代後半の人々だと思われますが、とにかく閉所恐怖症の人にとってみれば、狭いところに閉じ込められる夢ほど怖いものはないはずです。
これが意味するのは、「行き詰まり」の感情です。
家計が破綻しているとか、仕事や人間関係に行き詰まっている場合によくこの悪夢を見るのです。
でも、「神様は超えられない試練は与えない」ともいいます。
本当ならばその場所から逃れられることを潜在意識が知っていて、あなたにその場所から逃れるように、という警告のために、この夢をみるということもあるようです。
2. 落ちる悪夢
これは自分ではどうしようもできないことへの恐怖感を意味しているようです。
お金、人間関係、過去のトラウマなど、自分ではどうしようもないことにあなたが囚われている場合に、この夢を見るようです。
意外なことに、この夢は社会的な地位の高い人々がよく見ます。
高い地位に登れば上るほど、足場は狭くなり、自分ではコントロール出来ないことが増えていきます。
突然自分の地位が失われる恐怖感に苛まれていると、落下する悪夢に苦しむことになるのです。
1. 追われたり攻撃される夢
よくある悪夢です。
化物に襲われるとか、猛獣に襲われる、ヤクザなどに襲われる……そんな悪夢を見る人が抱えているのは、恐怖感です。
化物や猛獣は現実には遭遇しません。
それは、現実の何かを象徴しています。
はたしてそれは何なのかを、心当たりのない人も考えてみるのがいいかもしれません。
自分では感じていなくとも、嫌でたまらない人間関係が、化物や殺人鬼のような形を取ることはしばしばあります。
それを分析することで、自分が何に怯えているのかを知ることが出来るでしょう。
悪夢を見た時に、ただ恐怖におののくのではなく、夢のなかでどのような行動をしたのかを記録するといいようです。
夢を分析していくことで、自分が潜在意識に抱えている恐怖感、ストレスを意識することができます。
無意識の内に目を背けていた真実と向き合う勇気を持つことを、悪夢は私達に求めているのです。
http://listverse.com/2012/10/31/top-10-nightmares-and-their-meanings/
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