彼が10代、お笑いの師匠の家で修行をしていた頃のことです。
ある冬の日、いつものようにぞうきんがけをしていると、酔って朝帰りしたらしい師匠が通りかかり、「なあ、そんなことしていて楽しいか?」と聴いてきたそうです。さんまさんが「いいえ」と答えると、「そうか、そうやろな」と一言。そのあと師匠がかけたのは、”だったら、やめろ”でも、”我慢してやれ”でもなく、「なら、どうやったら楽しくなるか、考えてみ」という言葉でした。それからさんまさんは、どうやったらぞうきんがけが楽しくなるか、一生懸命考えたそうです。もちろん、それで作業が楽になるわけはありません。さんまは、私が大好きなタレントの1人でして、この手の素敵なエピソードがいくつもあります。
しかし、あれこれ考えるうち、ぞうきんがけがなんとなく楽しく、苦痛ではなくなったそうです。
たとえば、大竹しのぶとさんまが結婚してからのこと。
大竹しのぶは前夫との間に二千翔(にちか)くんという男の子がいました。
二人の間には、すぐに娘・IMALUが産まれます。
さんまは、実子ではない二千翔くんを決して寂しがらせず、四人が本当の家族になるために、いろいろな努力をしました。
そもそも、いまる、という娘の名前も「"い"きてるだけで、"まる"もうけ」という彼の人生哲学から名付けたそうですが、それだけではありません。
「いまる=1、にちか=2、さんま=3、しのぶ=4」で1セット、という意味も含めていたといいます。
さんまは、帰宅すると必ず寝ている子どもたちの頭を撫でるのが日課でした。
その時は必ず長男の頭を、真っ先に撫でていたというのです。
だからでしょうか、さんまとしのぶが離婚した時には、二千翔くんは、さんまについていく、と言って聞かなかったそうです。
カッコいいですよね。
そんな彼の行動の中でも、もっとも凄いと思ったのが、二千翔くんの喘息を直したエピソード。
これには、昨年、25年ぶりに明らかになったことがあるのを、ご存知でしょうか?
(長くなったので、明日に続きます)
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