古代インディオ達にとって、長細い頭蓋骨は美形の証だったのかもしれません。人間の身体の可塑性には驚きます。整形技術の発達した現代ならともかく、古代の未熟な技術でも人間の身体はかなり変化するということですね。
身体改造は、世界各地で伝統として受け継がれています。本日はその中から、代表的なものを10個選び、ご紹介しましょう
10. ピアス
石原慎太郎は信頼出来る産婦人科医師から、婦人病にかかるのはピアスをつけている女性が圧倒的に多いという経験則を聞いたそうです。どうなんでしょうね。
9. 刺青
刺青もよく見かけます。子供の頃、刺青がとてもカッコよく思えて、昼はサラリーマン、夜は刺青をした世直し人として悪と戦う、というシーンを想像してワクワクしていました。8. 抜歯
7. 割礼
ユダヤ人とアラブ人には、今でも「割礼」といって、男性が子供の頃に、男性器を包む包皮を切り取る習慣が残っています。これには性病予防という意味合いがあるため、合理的な伝統と言えます。しかし、女性版の割礼にはデメリットが多く、批判が集まっています。
6. 円盤唇
エチオピアのムルシ族に残った週間であり、上唇に切れ込みを入れて、2週間かけて穴を広げていきます。5. 首長
この首長の習慣には2つの誤解があるようです。
A. 首が長いのではなくて、極端ななで肩にしている。
首を伸ばすわけではなく、真鍮の重みと圧力で鎖骨を押し下げていくのです。そのため、たとえ首輪を外したとしても細長い首が折れるということはなく、鎖骨が元の位置に戻るだけ。ただし、この首輪のために女性たちは慢性的な肩こりに悩まされているのだそうです。
B. 首輪は輪っかが何十個も連なっているのではなくて、一本の針金状のもの
細い首輪に切れ込みをいれて、いくつも首にはめていくのではありません。
たった一本の太い針金を、ペンチを使って首へ縛り付けていくのです。
たった一本の太い針金を、ペンチを使って首へ縛り付けていくのです。
4. お歯黒
お歯黒という習慣は、日本で明治時代まで残っていました。結婚した女性は眉毛を抜き、歯を黒く染めます。歯を染めるための液体にはタンニンが含まれていたため、虫歯を予防する効果もありました。
3. 纏足
纏足(てんそく)という言葉を初めて知ったのは、パール・バックの『大地』という小説を読んだ時です。清の時代、女性は足が小さいほうが魅力的だと言われていたために、足を包帯でしばって小さくする習慣があったと書かれていました。ところが纏足とは足を包帯でしばるという、そんな生やさしいものではありません。子供のうちに、足の骨をバキバキと折って、内側へ折り曲げてしまうだけではなく、その後陶器の破片を何度も塗りこんで肉を腐らせながら足の形を整えていく、というとんでもないものだったのです。
いやぁ、怖いですね。
2. トレパネーション
頭蓋骨に穴を開けるという方法です。これは、古代アメリカのインディオたちが伝統的に行なっていた習慣です。現代でもこれにインスピレーションを受けて、頭蓋骨に穴を開ける人々がいます。それによって、約36%の人々が霊感を得たと言われています。これを題材にしたマンガに『ホムンクルス』というものがありましたが、一昨年4月に完結しました。2003年から8年間かけてシリーズを完結させた執念に感心します。
1. 瘢痕文身
単なる刺青ではなく、切り傷やケロイドによってできる盛り上がりによって皮膚に模様を作っていくという行為です。ニューギニアで、貝殻で皮膚に切れ込みを入れていく部族の風習を観て衝撃を受けましたが、もっと衝撃を受けたのが、現在にこの瘢痕文身を再現している人々の皮膚でした。
現代でも身体改造夢中になる人々が大勢います。自分を変えることは誰しもが持つ願望ではありますが。出来うるならば身体を傷つけず、愛してほしいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿