多賀城市|東北歴史博物館蔵 |
実例を挙げましょう。
ところが、現地の人々にとっては、それは神の御使の姿にしかみえません。情報の少ない、科学的知識の少ない地域の村人たちにとって、この幼児は、なにか人ならぬ身がこの世に降臨したのではないかとしか思えず、崇拝の対象となったのです。
ネパールでは2006年、そのものずばり、無脳児が信仰の対象となりました。
★ ”奇怪な”幼児が誕生、見物客が集まってお祭り騒ぎに ネパール
同じようなことが、無脳児が生まれた縄文時代の村で、起きなかったとはいえますまい。
無脳児、あるいは無頭蓋症の子供は、必ずしも大脳全てが欠損して生まれてくるわけではありません。
Baby Born With Anencephaly In Haiti! (Warning) |
噂は噂を呼び、東北日本中にその存在が知られ、多くの人々がその村へ集まったことでしょう。
亡くなったあとは、神として崇められつつ、鎮魂のための人形が多数作られる……そのようなことがあった、とは考えられませんか?
東北地方に伝わるコケシは、「子消し」……幼くして亡くなった子供を弔うためのものだ、という説があるのをご存知でしょうか? 東北には、不幸な定めを負って産まれた子供に対してでも、深い愛情を注ぐ文化が根付く場所です。
遮光器土偶の形状は、どう見ても成人男性のものではありません。小さな手足とそれに不釣り合いな胴体など、赤子の形状そのものです。
遮光器とみなされた眼の形状は、無脳児特有の膨れた眼窩に見えないでしょうか? そして眼の上部に当然あるはずの頭部は大変扁平です。しかも頭蓋骨が破損して何かが漏れでているように見えませんか?
遮光器土偶に最も近い形状の存在があるのならば、時代のへだたったシュメール神話や遠く離れたアラスカのイヌイットを持ち出すよりも、モデルが無脳児である可能性を示唆する方が、はるかに合理的なように思うのです。
ヒンズー教の神とか日本の妖怪の件とかいうのも
返信削除奇形がモデルじゃないかと思いますね
全てではないでしょうが、障害児がモデルとなったケースは多いと思います。日本では昔はビタミンA不足のために、単眼症の子供が比較的生まれやすく、そこから一つ目小僧の伝承が始まったという説があります。
削除私も同じ考えに至っています。
返信削除私も同意見です。田中英道氏の「高天原は関東にあった(勉誠出版)」でも、「縄文土偶は異形人像である」との説が説得力をもって語られています。
返信削除異形の者には神の霊力が宿る。という信仰は今でもあるしね。私も同じ意見。
返信削除同感です。空想だけでこういうものは作れません。モデルになるものがあったのでしょう。
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