学生といえば、たとえば未成年飲酒や落書きなどの軽犯罪法違反や道徳的な規範に逆らうのが当たり前のような雰囲気が昔はあった。そういう学生に対して、世間の目も寛容だった。しかし最近は大学生が増え、質も低下した。彼らが必ずしも社会にとって有為な存在となるとは限らなくなったためだろうか、この手の乱交を世間が許容しなくなっている。
とはいえ、世間が許そうが許すまいが、無茶をやる学生は今も昔もこれからも大勢現れる。それが若さと言うものだろう。
もっとも、その手の無茶を積極的に犯すようなバカは、今も昔も少数派だ。自分の大学生時代のことを振り返っても、たいていの学生は遵法意識が強く、そうそう法律違反を犯したりはしない。私もその一人で、無茶する奴らを「バカな奴」と思いながら冷めた目で見ていた。
ただ、違法行為を一緒になっておこなった人間の結束は固い。
あくまで学閥が力を持っている大学においてだけれども、各方面で活躍する社会人の中には、学生時代にハメを外した人々も大勢いる。彼らの秘密は仲間内にとどまり、外側に漏れることはめったにない。いくら学生時代とはいえ、大麻を吸ったことがあるなどの話は周囲に決して知られたくないもの。バラすバラさない、という脅迫があるわけではないが、隠微的な共犯意識がお互いをしばり、この手の経験を共有した人間同士、大学卒業後もなにかと仲間意識が持続し、仕事の融通をきかせ合っている。
それを羨ましいと思うのだが、その手の「ギルド」に属すことは何かと面倒だろう。自分が利用するだけではなく、相手からも利用されるわけだし。その点では気楽な方がいいのかもしれない。
それにしても下記ニュースに対するコメントには白人たちの憤懣やるかたないといったものが多数見受けられる。日本でもネトウヨと呼ばれる過激な保守主義者たちの発言がネット上で目立つけれども、発言の機会が一般社会で許されない多数者の恨みつらみが、ネット上に溢れかえるという点で、日米で差はないのね。
それにしても下記ニュースに対するコメントには白人たちの憤懣やるかたないといったものが多数見受けられる。日本でもネトウヨと呼ばれる過激な保守主義者たちの発言がネット上で目立つけれども、発言の機会が一般社会で許されない多数者の恨みつらみが、ネット上に溢れかえるという点で、日米で差はないのね。
デューク大学の学生達が、「人種差別パーティー」と一部で呼ばれる友愛をテーマにしたパーティーに対して、抗議する集会を開く。★ Duke students to protest fraternity’s ‘racist rager’
2/1(金)にKappaSigmaによって開催されたパーティーの写真がFacebookに投稿された。写真には、伝統的なアジアの服装をした学生たちの姿が写っている。Eメールには"Herro"(Helloの誤り)や"Chank You"(Thank Youの誤り)のような英語に拙い外国人の典型的なミス・スペルが盛り込まれていて、映画『チーム★アメリカ/ワールドポリス』の写真も掲載されていた。
(中略)
これに対して抗議集会がデューク大学西キャンパスで2/6(水)の午後1時から開催。Facebookのページによれば700人以上が抗議集会に参加した。
ちなみに、文中の『チーム★アメリカ/ワールドポリス』というのは、原題が"Team America: World Police"というもので、『サウスパーク』を製作したトレイ・パーカーとマット・ストーンが制作、2004年に公開されたマリオネットを使った政治風刺映画のこと。
国際警察「チームアメリカ」の過激な活躍を描く。精巧に作られたセットを背景に、温かみのある糸操り人形を用いながらも(中略)、ブラックなギャグ、パロディを満載し、著名なリベラル系のハリウッド映画人から政界人、アメリカのテロ戦争など、ありとあらゆる人物を笑い飛ばした問題作である。だそうで、使われた写真はこういうもの。
この記事に対する反応は以下のとおり。
"アメリカでは、バカにしても罪に問われないのは白人に対してだけなんだ"
"白人は団結して協力しあえるから、バカにしてもいいんだよ。もしも非白人がそんなことをしたら、警察がやって来て刑務所に入れられるか、法律違反のチケットを渡されるだけだ。それが真実"
"「コメディアン」は、もう白人の悪口しか言えなくなるから、ハーレムのアポロ・シアターはいずれ閉鎖されることになるだろうな"
"誰かが「バイキング・パーティー」をしたら、抗議してやる!"
"簡単に腹を立てる人たちに腹が立つ"
"NAACP(全米有色人地位向上協会)は人種差別主義者。ブラック•エンターテイメント•テレビジョンは人種差別主義者。ブラック•ヒストリー•マンスも人種差別主義者"
"どうして白人だけが人種差別主義者で腹をたてることも許されないのか。「マイノリティ」だけが怒ることができ、彼らは人種差別主義者ではない、ということなのか。私はこのことに怒りを感じる。でも、白人は人種差別解消のためのテレビネットワークを持つことも、抗議団体を作ることも出来ない。だってそれは人種差別主義だから。なんてことだ"
"(白人のための)ホワイトエンターテイメント•テレビジョン(WET)を待っている……"
"愛すべき白人の特権を君たちは持っているよ。今や大学では、白人であることは何か恥ずかしいことであり、白人であることは犯罪であると教えているんだ。すべての白人が罪を感じているのは嫌なことだ"
"なぜ白人のキリスト教徒は自分たちの権利を主張できないの?"
"学生はダメで、大人のコメディアンが異なる人種をバカにするのはなぜ許されるのか"
"もう人種差別主義者にはうんざりだ。人種差別を乗り越え、違いを受け入れることはできないのだろうか?"
"あなたが白人だと自動的に人種差別主義者となり、とにかくどんなことにでも人種差別主義者と呼ばれる。言葉は正しい意味を失ってしまった人種解放運動はあらゆるところに人種差別を見出す。彼らこそ本当の人種差別主義者だ"
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