2013年3月2日土曜日

苫米地英人の講演速記

電通 洗脳広告代理店
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苫米地英人の講演会に参加したのは、いつだったか定かではありません。日付を書いておけばよかったと思いますが、しょうがありません。

ノートには以下の様なことが書かれていました。

・苫米地英人は、ア・プリオリな存在を認めない
「ア・プリオリ」とは、「先験的」と訳される哲学用語でして、証明不要なものがある、という認識、立場のことを指します。科学的立場から、すべてのものごとを疑うことを自分に義務づけている、と苫米地氏は主張しています。

・臨場感は共有可能
人間には、ホメオスタシス(恒常性)という性質があります。ホメオスタシスとは、外部環境にかかわらず、内部環境を一定に保つ働きのこと。体温調節のように、暑くても発汗作用によって自分の体温を下げるような性質のことです。物理空間の様々な情報を触覚、視覚、聴覚などでとらえて、それに合わせて自分の身体の情報が書き換えられていきます。

ところが人間には、一緒に暮らすだけで、他人とホメオスタシスが同調するという性質があります。これは人間が何万年もの間に集団生活をするうちに獲得した性質のようです。

たとえば女性同士が共同生活を送ると、生理周期が一緒になることなどがよく知られています。これは古代、同じ時期に集団で妊娠した方が、親が亡くなったりした時、母代わりの女性の母乳で育てられる、など利点が多いので、人間に備わった能力だそうです。この古代の残り香のために、人間は他人と臨場感を共有する能力が備わったのだというのが苫米地氏の主張です。仮想空間の臨場感が現実世界よりも強くなった状態を、「トランス」であると彼は定義します。

・意識から無意識へとアクセスすることはできない
臨場感を他人と共有することで、他人の心理を操ることが出来る、と苫米地氏は主張します。他人を操るためには、どうすればいいのか? 意識(=理性)では相手の無意識へとアクセスすることはできないそうです。無意識から無意識へのアクセスが必要だそうで、催眠術師は被験者をトランス状態へ導くと同時に、自分もまたトランス状態へ変える必要があるのだそうです。

・臨場感を共有してトランス状態にするためには、現実空間への知覚を弱め、仮想空間へ誘うこと
ムーディーな雰囲気を出すために、部屋を暗くする、お香を炊く、音楽をかける、などの行為を誰しも行うと思います。これには現実からその空間を遮断するという意味があるのだそうです。日常から離脱することで、臨場感を共有できます。その状態となった意識は、変性意識と呼ばれます。

・日本人はヒルガードによって洗脳されている
第二次世界大戦後、米軍に所属して、日本人を心理学者としての立場から、巧妙に洗脳した人物がいるそうです。それがアーネスト・ヒルガードです。

このブログでも何度となくご紹介したケリー・マクゴニガルの『スタンフォード大学の自分を変える教室』

彼女を始めとして、スタンフォード大学には現在、著名な心理学者が多数在籍しています。スタンフォードを心理学のメッカに変えたのが、ヒルガードでした。

彼は日本人が欧米人に決して歯向かわないように、小学校教育課程を作る際に、ヒルガードが日本の文部省に様々な助言を行ないました。これが今の日本人に大きな影響を与えいます。日本人の精神は大きく毀損されてしまっているため、その洗脳を説くことが必要だと苫米地氏は主張していました。

・逆腹式呼吸が、変性意識を作る
息を吸いながら腹部をふくらませる腹式呼吸が一般的には有名ですが、息を吐きながら腹部をふくらませる逆複式呼吸の方が、変性意識を生み出すためには有効だそうです。

やってみますと分かりますが、腹式呼吸が精神をリラックスさせるのに比べて、逆腹式は精神を高揚させます。それによって無意識を意識的に活発化させる作用があるようです。

・精神を鍛えるために、大きなことを考える
洗脳されないようにするためには、大きなビジョンを持つという方法が有効です。たとえば国家政治について考えていると、家庭の問題が瑣末なことに思えてくるでしょう。あれの応用です。

たとえばビッグバンの頃の、200億年前の光が巨大な輝きとなって眉間を貫き、その光によって巨大な身体へと自分が変化して、光のエネルギーが巨体の中を移動する……こういう空想を、瞑想時に行うことによって、たいていの「大きな話」とやらに惑わされることがなくなると言います。面白い視点です。



以上となります。う~ん、内容が薄かったですかね?!

苫米地氏は多数の書物を出版しています。その中で触れられていることがほとんどで、果たして講演に行く意味があったのかどうか今となっては疑問です……。

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