たとえば、青ヶ島という島があります。
山の中に山がある、という珍しい形状をしています。まるでおとぎ話の舞台のような珍しい島が、首都行政下にあるのをご存知ない方も多いはずです。
世界にはまだまだ知られていない美しい場所、建造物があるものです。本日ご紹介するのは、上記の青ヶ島にも勝るとも劣らない、あまり知られていない驚くべき10の観光スポットです。
10 バナウエ(フィリピン)
棚田は、見ているだけでため息が出るほど美しいものです。特にフィリピンのバナウエの棚田は、山頂までいくつもの田んぼが連なり、その数は2000にものぼるため、まさに圧巻です。
9 シギリヤ(スリ·ランカ)
スリランカの中央、マータレーにあるシギリヤは、「ライオンの岩」の意味を持つ巨大な岩を要塞化した王宮跡です。この岩を水路や庭園、貯蔵施設などの都市遺構が取り囲んでいます。シギリヤのカッサパ王(AD 477~495)の治世中に建設されました。
8 ヘラクレスの塔(スペイン)
ヘラクレスの塔は、スペイン西北部のガリシア州のア・コルーニャ県の県都から2.4キロメートル離れた場所にあります。55メートルの高さで、スペイン北部の大西洋岸ににらみをきかせており、その殺風景な場所から「世界の終わりの地」などと称されることもあります。
ローマ時代から使用されており、約1900年間、この地で活躍してきました。1791年に修復され、いまだに現役です。当時のローマの建築技術の高さを物語っています。
7 トルン(ポーランド)
トルンはポーランド中北部にある工業都市で、ヴィスワ川のほとりに位置しています。交通の要所にあったため、ドイツ騎士団によって、つづいてフランシスコ会やドミニコ会によって治められてきました。ハンザ同盟に加わり、中世の貿易の中心地として栄えました。ポーランドの宝石と呼ばれることもあります。
6 アジャンタ石窟群(インド)
2世紀から5世紀にかけて精緻にきざまれた彫刻が連なるこの石窟寺院のことを、世界史で習った人は多いでしょう。1300年もの間人が立ち入らなくなったために、ジャングルの奥深くで眠っていた寺院をイギリス人が発見されたのは、1819年の春のことでした。彼の名は、スミス大尉。壁に鉛筆で書いた名前と「1819年4月」という文字が、今も石窟の入り口の残っています。
5 花の谷(インド)
ヒマラヤの渓谷にある「花の谷」は息を呑むほど美しく、1982年に国立公園となった「ナンダ・デヴィ国立公園」の中でもっとも人気のあるスポットです。数百の異なる美しい花で彩られた花の谷は、世界遺産に登録されています。地元の人はそこに妖精が住んでいると噂していました。
4 メテオラ(ギリシャ)
メテオラとは "浮遊石"の意味であり、砂岩の岩の柱の上に構築されたギリシャ東方正教会の中でも最大規模を誇る修道院群です。人里離れ、よほどの覚悟がないと到達できない地形は、俗世間から離れた場所で祈りと瞑想に一生を費やしたいと願う修道士にとって理想の環境でした。ところが近年は観光地化が進み、修道士が次々にこの地を離脱しているというのは歴史の皮肉でしょう。
3 バガン(ミャンマー)
バガンは、ミャンマーのマンダレー管区にある古代都市です。歴史上の重要な建築物群であるにもかかわらず、ユネスコはバガンを世界遺産として認めていません。なぜならミャンマーを支配する軍事政権(SPDC)が、現代の粗雑な素材で古代の仏塔、寺院や建物を復元したり、近くにゴルフコースを建設するなどの暴挙に出ているためです。それでも、この地が美しい場所であることに変わりはありません。
2 レプティス·マグナ(リビア)
レプティス·マグナは、リビアの首都であるトリポリの東130キロに位置しています。ローマ帝国中でも有数の規模を誇る都市であり、本家ローマに勝るとも劣らない遺跡の宝庫です。ローマのかつてのライバル・カルタゴの都市として栄え、のちにローマに編入されましたが、やがて侵入したゲルマン族の王・ガイセリックによって、都市機構の多くを破壊されてしまい、その後往年の輝きを取り戻すことはありませんでした。
1 ケルスス図書館(トルコ)
トルコにあるケルスス図書館跡は、セルシウス図書館とも呼ばれており、ローマ時代に12,000巻もの本を収納していた巨大な建築物でした。正面の門には「知恵」「運命」「学問」「美徳」を表す彫像が置かれていました。今はレプリカがそこに置かれており、本物はウィーン美術館に鎮座しています。遺跡はいわば巨大な廃墟であり、想像力、知識、興味がなければそこに何の意味も見いだせません。しかし、知識への敬意があるならば、古代ローマ人が、どれだけの情熱を知識の収集にかけていたのかを、この場所で感じることができるに違いありません。
参考:10 Wonders of the World You Don’t Know
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