2013年4月26日金曜日

なぜ、再婚、再々婚はうまくいかないのか

再婚をした女性が、同僚にいます。

彼女から、
「今の夫を愛している!」
という惚気(のろけ)話を聞くことがありません。
むしろ、愚痴ばかり。

「前の夫よりはマシだけれども、今の夫にはイライラする」
「2度目だから新鮮さはないよ。生活のために一緒にいるだけ」

彼女の発言を聞くたびに旦那がかわいそうになります。

「離婚は結婚の数倍のエネルギーがいる」
と聞きます。それだけの苦痛を乗り越えて、それでも再婚した相手なのだから、もっと大切にすればいいのに! と思うのですが……。恋人同士がむつみごとを言いながら気持ちを盛り上げるのと同様に、愚痴を毎日言っていれば気持ちも冷めてしまいます。

離婚したことが後ろめたい彼女は、再び離婚して周囲を裏切ることが怖いため、周囲に期待をもたせないように、予防線を張っているのかもしれないという邪推さえしてしまいます。

初婚に比べて、再婚や再々婚の離婚率が高いのは統計的にも明らかです。アメリカのマーク・バンスキック医学博士によれば、
米国の統計によれば、初婚者が離婚する割合は全体の50%にのぼる。だが、それが再婚の場合は67%、再々婚が破局を迎える割合は、全体の73%の高さにのぼる。
のだそうです。

何故でしょう? 原因の一つとして、離婚することに慣れたことが、まず挙げられるでしょう。一度も経験したことのない悲劇を体験するのは願い下げですが、一度経験すれば、人間変な度胸がついてしまいます。「このままつらい経験をするよりも、離婚して再出発した方がいい」と考えるのは人間の思考の自然の流れといえるでしょう。

バンスキック博士は、2度目以降の結婚が破綻しやすい原因として、人間には同じ過ちを繰り返しやすい特性があることや、女性の生活力の向上により、離婚した後でも女性が生活に困らなくなったことなども挙げています。でも、一番の要因としては、子供の不存在がネックとなっているそうです。
子供は結婚の安定化要因として作用するため、子供がいないことは結婚の不安定要因となる。ほとんどの子供は35歳まで、初婚で生まれるため、再婚では結婚をつなぎとめるための役目を果たすものがないことが多い。
当然といえば当然過ぎる分析ですが、子はカスガイ、とよく言われていることが、大学での研究によって統計的に示された、という事実が大切です。

上記の同僚も、愚痴を言いながら、再婚生活の方が長く、20年以上続いています。それは、再婚してすぐに子供が出来たことが原因だと、彼女も認めています。

再婚相手の愚痴ばかりを言う彼女を見ていると、バツイチの女性、あるいは男性と結婚することにためらいを感じます。統計的に再婚、再々婚者の離婚が多い、ということは、離婚予備軍もまた多いということ。つまり、再婚、再々婚者がパートナーの愚痴を言う割合も多いということになり、周囲に私の同僚と同じような知人がいて、同じような危惧を持つ人もいるかもしれません。

その中には、バツイチの方、あるいはそれ以上の離婚歴のある相手を愛して、これから結婚しようと決めた方々もいるでしょう。

そうと決めたのならば、パートナーに同じ過ちを踏ませないためにも、
「子供を作るのはしんどいから、再婚したら子供はいらない」
などと言う相手をねじ伏せて、子供を作ってしまう方がいいのでしょうね。
再婚の達人―今度は必ずうまくいく!


参考:The High Failure Rate of Second and Third Marriages

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