お笑いコンビのキングコングと言えば、その実力以上に世間を騒がせることで有名な2人です。そのうちの1人、西野(生活保護を母親に脱法受給させた梶原ではない方)の行為が、再び世間の批判を浴びているようです。
「キングコング」西野亮廣(32)が同居する後輩芸人・小谷に「今日中に荷物をまとめて家を出るように伝えた」と6月1日(2013年)にツイッターで明かした。4月から同居していたが、家賃4万円を2か月連続で滞納したためだという。
彼はこのようなこともつぶやいています。
完全にオモロイ!!"@wrhmuramoto: 西野宅に居候中の小谷が家賃滞納で追い出されると聞いたので坊主頭にしてあいつの好きな食べ物を作り土下座で出迎えろ!とアドバイスしたら「一番嫌いな謝罪の仕方だ」と言われて断られたとメールがきた。転げまわって笑った。
— キングコング西野亮廣さん (@nishinoakihiro) 2013年6月1日
西野氏の行為と一連の発言に対して、インターネットでは批判の渦が沸き起こりました。
「これはどこで笑えばいいの?」
「モーレツに面白いと本気で言ったんなら最悪の性格だなw」
「ホームレスの炊き出しに参加する事がそんなに面白いのか」
「不快感しか湧かない
これが面白いと本気で思ってるんだろうか」
西野氏は、先日も放送作家の鈴木おさむに喧嘩をふっかけ、謝罪をするハメになるなど、問題発言が多いことで有名です。彼の発言は、世間の共感を得るよりも反感を買う傾向があります。
今回の行為は、後輩芸人の売名行為の手助けといえるようなものであり、いまいちパッとしない後輩芸人に「ホームレス芸人」という新しい肩書きをつけようという西野氏なりの思いやりなのでしょう。しかし、その目論見は大きく外れてしまったようです。
今回の行為は、後輩芸人の売名行為の手助けといえるようなものであり、いまいちパッとしない後輩芸人に「ホームレス芸人」という新しい肩書きをつけようという西野氏なりの思いやりなのでしょう。しかし、その目論見は大きく外れてしまったようです。
思うに、西野氏の感覚は世間とだいぶずれているのではないでしょうか。
この小谷という芸人は、健康で若くて体力もあるのですから、芸人としての仕事を減らして定期的なバイトをすれば、ある程度の生活はできるはずです。それをしないのは芸人になるための夢を追っているからでしょうが、そのためにホームレスの炊き出しに並んではいけません。
以前ホームレスのためにボランティアが飲み物などを配布したところ、近くで働くサラリーマンが、それをもらうために並んでいて、批判を受けたことがありました。それと同じですね。
「勤労」は国民の3大義務ですから(なんて大上段なことを言うのは少々バカバカしい話ではあります)、それをできるのにしないで、恵まれない人のための善意に便乗するという行為や、それをけしかける行為は、倫理的に問題です。相方の梶原が行なった、母親への生活保護脱法受給の勧めとまったく同じ構図。やはり2人、コンビだけあって、発想が似てしまうのでしょうか。
それに、運命のイタズラで、ホームレスまで身をやつすのならばともかく、吉本の芸人が半分遊び感覚でホームレスを体験したところで、世間が面白がることはないでしょう。
今では芸人の社会的地位は、大きく向上しました。芸能界の中でも最低ランク、世間からは爪弾きにされ、ヤクザにすら五分のつきあいを断られた昔とは違います。ビートたけしやタモリなどのインテリ芸人の奮闘のお陰もあり、彼らの社会的地位は随分と向上しました。
政治家や大学教授、財界の大物と、お笑い芸人が対等に話すのは当たり前のこの時代、売れっ子芸人と直につながっている若手芸人がホームレスに混じって生活するというのは、大手企業の若手社員から、
「ワタミに社会人になっても入っちゃったよ!」
と自慢するのを聞くような、嫌らしさを感じるのが正直なところでしょう。
たとえばビートたけしがフライデーを襲撃したり、江頭2:50がトルコで局部をもろ出ししたりしたことがありました。それはメディアからは叩かれるものの、大衆の支持を深い所で得て、後日の活躍の礎となりました。
でも、これだけ芸人の地位が向上した今、彼らに求められるハードルも高くなりました。若手芸人が世間の共感を得たいのならば、もっと巨悪に立ち向かうようなことでもしない限り、彼らレジェンドに肩を並べることは難しいでしょう。
いずれにしましても、倫理観の欠如、時代の流れを読み取る能力の欠如は、お笑い芸人としては致命的な欠陥のように思えます。西野氏に才能があることは間違いありません。例えばこの絵本。
彼がこの細密画を描いていることは確かな模様です。
他にもいろいろなイベントを手がけている彼は、才能の塊に思えます。それは確かなものの、自分の才能に溺れて、世間の人々の反感を考慮しない傲慢な姿勢、弱者を踏みつけにすることが面白い、という嗜虐性を今後も露わにするのならば、世間から段々と受容されなくなり、ひっそりと消えていく運命になるでしょう。少々もったいない気はします。
この小谷という芸人は、健康で若くて体力もあるのですから、芸人としての仕事を減らして定期的なバイトをすれば、ある程度の生活はできるはずです。それをしないのは芸人になるための夢を追っているからでしょうが、そのためにホームレスの炊き出しに並んではいけません。
以前ホームレスのためにボランティアが飲み物などを配布したところ、近くで働くサラリーマンが、それをもらうために並んでいて、批判を受けたことがありました。それと同じですね。
「勤労」は国民の3大義務ですから(なんて大上段なことを言うのは少々バカバカしい話ではあります)、それをできるのにしないで、恵まれない人のための善意に便乗するという行為や、それをけしかける行為は、倫理的に問題です。相方の梶原が行なった、母親への生活保護脱法受給の勧めとまったく同じ構図。やはり2人、コンビだけあって、発想が似てしまうのでしょうか。
それに、運命のイタズラで、ホームレスまで身をやつすのならばともかく、吉本の芸人が半分遊び感覚でホームレスを体験したところで、世間が面白がることはないでしょう。
今では芸人の社会的地位は、大きく向上しました。芸能界の中でも最低ランク、世間からは爪弾きにされ、ヤクザにすら五分のつきあいを断られた昔とは違います。ビートたけしやタモリなどのインテリ芸人の奮闘のお陰もあり、彼らの社会的地位は随分と向上しました。
政治家や大学教授、財界の大物と、お笑い芸人が対等に話すのは当たり前のこの時代、売れっ子芸人と直につながっている若手芸人がホームレスに混じって生活するというのは、大手企業の若手社員から、
「ワタミに社会人になっても入っちゃったよ!」
と自慢するのを聞くような、嫌らしさを感じるのが正直なところでしょう。
たとえばビートたけしがフライデーを襲撃したり、江頭2:50がトルコで局部をもろ出ししたりしたことがありました。それはメディアからは叩かれるものの、大衆の支持を深い所で得て、後日の活躍の礎となりました。
でも、これだけ芸人の地位が向上した今、彼らに求められるハードルも高くなりました。若手芸人が世間の共感を得たいのならば、もっと巨悪に立ち向かうようなことでもしない限り、彼らレジェンドに肩を並べることは難しいでしょう。
いずれにしましても、倫理観の欠如、時代の流れを読み取る能力の欠如は、お笑い芸人としては致命的な欠陥のように思えます。西野氏に才能があることは間違いありません。例えばこの絵本。
彼がこの細密画を描いていることは確かな模様です。
他にもいろいろなイベントを手がけている彼は、才能の塊に思えます。それは確かなものの、自分の才能に溺れて、世間の人々の反感を考慮しない傲慢な姿勢、弱者を踏みつけにすることが面白い、という嗜虐性を今後も露わにするのならば、世間から段々と受容されなくなり、ひっそりと消えていく運命になるでしょう。少々もったいない気はします。
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