それが今ではどうだ。夏だというのに、書店には心霊写真の特設コーナーが設置されることはまずない。オカルトへの風当たりが強いとしても、やや残念に思う。
そもそも、これだけ携帯が普及して、日本人の成人が一人一つ、カメラを持つという有史以来の出来事が進行中なのである。心霊写真が撮影上の"バグ"だとしたら、これだけ写真を撮る人が増えたのだ。心霊写真の数が増えてもおかしくないのに、あまりそういう話もきかない。
なぜだろう?
フォトショップの存在
フォトショップで、誰でも写真を自由に加工できるようになった。生写真と加工した物の区別がつかなくなったために、それが本物なのか作り物なのか誰も分からない。結果、写真自体への信頼感が揺らぎ、キワモノ中のキワモノである心霊写真の存在などは、誰も信じなくなったのではないか。
デジタルカメラの存在
フィルムというのはデリケートなものだ。ある程度の年齢の人ならば、高校時代に暗室で作業する写真部員の姿を覚えているに違いない。彼らが暗室管理に神経質だったのは、ほんのちょっとしたミスで印画紙が光に反応して写真が駄目になることがよくあったからだ。
二重露出によって、印画紙に別のフィルムの映像が一部写り込むことが多々あり、それが心霊写真と言われるものの大体の正体だったという。それがデジタル化されたために、そのようなミスが今では生じなくなってしまった。
もっとも、時にはこの写真のように、現代でも心霊写真が生まれることもありうる。
生文のパンフ心霊写真だから回収とか笑 なんか足かいてるみたい笑 pic.twitter.com/1XXOexDRHfこのカメラマンがフィルムを使って撮影した可能性もあるが、もしかしたらデジタルカメラでもこの手の写真は出来てしまうのかもしれない。
— 残間 凌茄 (@rz_1115) July 11, 2013
★ 学園案内パンフレットに写った心霊写真に学校側が緊急回収 ((( ;゜ Д ゜)))
ちなみに、心霊写真を観て現実を疑うことはないものの、以前、目の前であまりに凄まじい秘密を魅せつけられて、常識がグラグラと揺れ動いた経験がある。それが、長崎の川棚という町にある「あんでるせん」という喫茶店に行った時のことだ。
噂を頼りにここに行って、目の前で爪楊枝がテーブルから飛び上がって空中を回り始めたときの衝撃は未だに覚えている。種も仕掛けもあるはずなのに、まったく見破れないこのもどかしさ。本当に凄いものを観ると言葉が出なくなる。
そんじょそこらの手品とはレベルが異なるテーブルマジックを、たった1,500円で観ることができるのだから、お得だった。
よく、スピリチュアル肯定派のブログで「あんでるせん」を推奨する記事を読んで眉に唾をつけて疑う人も多いが、私のブログを読んでいただければわかるように、現在は不思議なものからはやや距離を取るというスタンス。その私が、あまりの凄さに感動したのだ。
今年の夏休み、九州を旅行するのならば是非とも行ってほしい。
なお、予約が必要で、その上当日予約しか受け付けていないので注意が必要。朝8時から受付開始となるのだが、混み合ってなかなか電話がつながらないので覚悟が必要。
★ あんでるせん 食べログ
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