接骨院にときどき行く。もんでもらうと少し身体が軽くなる。
首周りの筋肉を自分で鍛える。好調、不調をくりかえしながら数日後にふと、身体が軽くなったことにきづく。こうして自分をだましだまし、ここまでやってきた。
でも、ここ数年ほどは
「首が痛い」
「肩が凝る」
などと不調を身近な人にもらしては、心配されることが多かった。それほど、首が痛む頻度が増えてきたからだ。
睡眠不足がつづいたり、風邪をひいたりすればいくら鍛えていても元の木阿弥となる。首の周辺がこわばり、体中がだるくなるのである。もっとも、数日後にはなんとか元に戻るのだが……。
枕を試す
「睡眠に気をつければいい」
とアドバイスされて、いろいろな高額な枕を試したことがあった。
最初に試したのはテンピエールの枕だ。
なるほど、ふわりを肩周りを包み込むこの感覚はすばらいいものがあった。ところが私の頭は片側が傾いている。だから頭が安定しない。テンピエールの枕自体には姿勢を保持する力がないために、必ずどちらかに首が傾く。それが不快だった。今ではすっかり座布団代わりになっているので、へたっているのでうちにあるものをお見せできないのが残念だ。
次に買ったのが、健康枕というものだ。
上の枕はうちにあるものだが、数年前に東急ハンズで買った。このときたしか8,000円前後だったかと思う。
買って数週間は使い続けたが、次第に苦痛となる。1日使って数日他の枕を使い、また1日使って他の枕を使うという、断続的使用を繰り返した。
なぜなら、使うと首が痛いのだ。下から首を押し上げられるので、
「血管が潰れるのではないか」
という不安感が生じた。むしろ睡眠にとっては有害ではないか? 失敗した、8,000円損した、と感じ、次第に使わなくなった。これはつい最近まで、後悔の的となった買い物であった。
最近まで使っていたのは、パイプ枕と呼ばれるものである。
枕の中にびっしりとプラスチックのパイプ片が詰まっている。適度に硬く、姿勢を安定させてくれる。熱もこもらず首にもあまり負担がかからない。ときどき寝違えることはあるけれども、それなりに満足していた。
ストレートネック
それでも時折首が痛くなるのは変わらず、一生この首の痛みとつきあっていくしかないのだろうと半分あきらめていたけれども、先日捻挫をしたついでに、長年の宿痾である首のレントゲン写真を撮ってもらった。
おどろきましたね。まったくカーブがない(というか、逆にカーブしてないか?)。頚椎は普通S字状のカーブを描いているはずなのに、ピント伸びきっている。
このような首をストレートネックと呼ぶのだと、ネットで調べて知った。
医者によれば、頚椎にすでに変形が見られているので、このまま放置すれば手足のしびれが生じてもおかしくないのだという。
翌日から牽引をしてもらうことになり、連日のように牽引にかよっている。
自己流トレーニング
今回、整形外科に行ってよかった。原因が分からずに悩むのと、こうしてレントゲン写真を目の当たりにして、対策を練るのとは雲泥の差である。
ただ、いつまでも医者には頼れまい。自分でも何かしらのトレーニングを行なって、治る速度を早めたい。
ネットでストレートネックの直し方について解説するページをいろいろと調べる。その中で、
「これだ!」
と思ったのが、
★ 猫背・ストレートネックの治し方(円背改善自己矯正法)
というページである。丁寧な解説が分かりやすいし、姿勢矯正のためのいろいろな方法は、日常のふとした動作に取り入れられる。
ただ、新聞紙を芯にしてバスタオルで巻いた道具を作るのは、面倒だなと思っていたところで、ふと気づいた。
……これって、私が買って放置していた健康枕と同じなんじゃないの?
首が痛くて使うのをやめたけれども、あの痛みは、もしや、ストレートネックが正しい姿勢へと強制される過程の"好転反応"だったのではないのか?
私は健康枕を引っ張りだした。
やがて痛みは消えた
それから一週間、寝苦しかろうと健康枕を使い続けた。首が圧迫されて苦しくとも、毎晩だ。
首は悲鳴をあげた。それにも関わらず、私は首を枕に押しつけた。それを続けて1週間後には、寝ていても首が痛まなくなった。
そして1ヶ月が経った。日常生活を送っていても肩が凝ることがほとんどなくなった。私は、長年の苦痛から解放されたのだった。
メーテルリンクの『青い鳥』という小説をご存知だろうか。チルチルとミチルの兄妹は、夢の中で、幸福を叶えてくれるという伝説の青い鳥を探すため、過去や未来を行き来する、冒険の旅に出る。
ところが結局見つからず、目が覚める。そして気がつく。自分の家で飼っていた青い鳥こそが、幸福の鳥だった、ということに。
私の問題解決法は、随分と前から目の前にあった。
ストレートネック
それでも時折首が痛くなるのは変わらず、一生この首の痛みとつきあっていくしかないのだろうと半分あきらめていたけれども、先日捻挫をしたついでに、長年の宿痾である首のレントゲン写真を撮ってもらった。
おどろきましたね。まったくカーブがない(というか、逆にカーブしてないか?)。頚椎は普通S字状のカーブを描いているはずなのに、ピント伸びきっている。
このような首をストレートネックと呼ぶのだと、ネットで調べて知った。
・頭痛などの原因となるという。まさにドンピシャ。私の不調はこのせいだった。
・肩こり
・首の痛み
・寝違い、睡眠不足
医者によれば、頚椎にすでに変形が見られているので、このまま放置すれば手足のしびれが生じてもおかしくないのだという。
翌日から牽引をしてもらうことになり、連日のように牽引にかよっている。
自己流トレーニング
今回、整形外科に行ってよかった。原因が分からずに悩むのと、こうしてレントゲン写真を目の当たりにして、対策を練るのとは雲泥の差である。
ただ、いつまでも医者には頼れまい。自分でも何かしらのトレーニングを行なって、治る速度を早めたい。
ネットでストレートネックの直し方について解説するページをいろいろと調べる。その中で、
「これだ!」
と思ったのが、
★ 猫背・ストレートネックの治し方(円背改善自己矯正法)
というページである。丁寧な解説が分かりやすいし、姿勢矯正のためのいろいろな方法は、日常のふとした動作に取り入れられる。
ただ、新聞紙を芯にしてバスタオルで巻いた道具を作るのは、面倒だなと思っていたところで、ふと気づいた。
……これって、私が買って放置していた健康枕と同じなんじゃないの?
首が痛くて使うのをやめたけれども、あの痛みは、もしや、ストレートネックが正しい姿勢へと強制される過程の"好転反応"だったのではないのか?
私は健康枕を引っ張りだした。
やがて痛みは消えた
それから一週間、寝苦しかろうと健康枕を使い続けた。首が圧迫されて苦しくとも、毎晩だ。
首は悲鳴をあげた。それにも関わらず、私は首を枕に押しつけた。それを続けて1週間後には、寝ていても首が痛まなくなった。
そして1ヶ月が経った。日常生活を送っていても肩が凝ることがほとんどなくなった。私は、長年の苦痛から解放されたのだった。
メーテルリンクの『青い鳥』という小説をご存知だろうか。チルチルとミチルの兄妹は、夢の中で、幸福を叶えてくれるという伝説の青い鳥を探すため、過去や未来を行き来する、冒険の旅に出る。
ところが結局見つからず、目が覚める。そして気がつく。自分の家で飼っていた青い鳥こそが、幸福の鳥だった、ということに。
私の問題解決法は、随分と前から目の前にあった。
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