2013年8月29日木曜日

運にまつわるエピソード

まずは、ちょっとした思い出話から入りたい。

私の友人(仮にAとしよう)は運が良かった。ほしいものを必ず手に入れる。それもタダでだ。
「コンサートのチケットがほしい」
と言えばお目当てのチケットを誰かからプレンゼントされる。自転車がほしいと言えば友達が姉からもらったものを「いらないから」という理由で回してもらえる。

「原付がほしい」
と言って数ヶ月後に彼の友達の友達経由で原付が本当に彼のものとなったときにはさすがに驚いた。ベスパというイタリア製の洒落た原付で、新品同様のものだった。
ベスパ 150VL 1T 1955 【ニューレイ】1/6 ベージュ
彼には次々に幸運が舞い込んだ。彼は、
「俺は偶然を操る力がある」
と豪語していた。(そんなバカな)と思いつつも、常人以上に幸運が次々と舞い込む彼を見ていると、(もしかして)と思う気持ちを抑えられなかった。

"運"という点で、もう一人の友人を思い出す。Aとは遠く離れた別の場所で時を隔てて知り合った別の友人(仮にBとしよう)の誕生パーティーに呼ばれたことがあった。その席で彼は、
「最近『ザ・シークレット』という本に自分ははまっています」
と話した。
ザ・シークレット
私も数日前にその本を読んだばかりだったので、意気投合をした。
「『ザ・シークレット』で説かれている引き寄せの法則がほんとうに使えるか、実験を今しているんです」
「実験ですか?」
私は尋ねた。

「ええ。普段ならば手に入らない物が、本当に手に入るならば、この法則が有効だということになりませんか?」
「そうかもしれませんね」
(普段手に入らないモノとはなんだろう?)
と私は思った。その気持を見透かすように、Bは言った。
「ボールです」
「……ボウル?」
貝印 ケーキボール 21cm (ハンドミキサー用) DL-5101
「そうです。野球ボールです」
「投げるボールですね」
「そうです。ボールなんて、社会人の普段の生活で手に入れる機会はないじゃないですか。だから、それを手に入れることで、引き寄せの法則が本当にある、ということを証明してみたいんです」
と彼は話した。
「引き寄せの法則」とは、「それ自身に似たものを引き寄せる」ということ。
 あなたの「思考」や「感情」にはつねに「引き寄せの法則」が働いて磁石のように似たものが引き寄せられ、実際の「経験」となっている。
 朝、気分よく目覚めるとその日は一日楽しく、嫌な気分でいるとその日はいろいろな面でろくなことがない。
 何か楽しいことを考えると法則によって同じように楽しい思考が沸き起こり、不快なことを考えると次々と不快な考えがふくらんでしまう。(「引き寄せの法則とは」より)
話はそれきりだったが、それから数年後、再びBの誕生パーティーに呼ばれた時にそのことを思い出した。パーティーに出席し、他のプレゼントを彼に渡して、それから数年前の「引き寄せの法則」について尋ねてみた。

彼は見事に忘れていたけれども、私から言われて、思い出す。
「そういえば、まだボールは手に入っていませんね」
Bは言う。
私は彼に、事前に100円ショップで買った、ゴムボールを渡した。彼は笑って「へえ」と言った。


この2人のことをふと思い出した時に、"運"というものの特徴が見えてきたように思う。どんな特徴があるのか。明日はそのことについて述べようと思う。





ところで、Amazonで『引き寄せの法則』で調べたところ、こんなのを見つけた。

「引き寄せの法則」がタロットになっているのだ。内容はたぶん、幸運の様々な局面を分解して、それぞれを象徴するイラストで表しているのだろう。これはいい企画だ。

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