「LINEのID教えてください」
が、知り合って仲良くなった者同士の挨拶になっているくらいだ。
そのLINEが、9/30から18歳未満のID検索を禁止することにしたそうだ。
★ LINE、青少年ユーザー保護を目的に、18歳未満ユーザーのLINE ID検索利用制限を強化
18歳未満のAndroid端末ユーザーは、1)18歳未満のユーザー自身がLINE IDの設定・検索を利用できなくなり、2)他人が18歳未満ユーザーのLINE IDを検索しても、検索結果に表示されないため、友人募集を目的とした弊社とは無関係の非公式サービス(スマートフォンアプリ・ウェブサイト)で、青少年ユーザーがLINE IDを交換することによるトラブルを防ぐ効果が期待できます。先日の三鷹女子高生殺人事件の容疑者・池永チャールストーマスは、LINEで知り合った多くの女性を毒牙にかけていたという。LINEという匿名性の高いSNSが、これまで性犯罪者の格好の道具になっていたことは間違いないので、LINEの対策はやや遅すぎたのかもしれない。
ただ、LINEの利用者からは、こんな阿鼻叫喚が聞こえてくる。
★ 18歳未満のID検索が禁止された『LINE』…それでは、アプリのレビュー欄を見てみましょう
……ちょっと、笑ってしまった。
ただ、当事者にとっては笑い事ではないし、関係者にとっては笑い事では済まないかもしれない。これをきっかけにLINEの成長が鈍化して、mixiの二の舞いになるかもしれない。
普段よく話す相手同士ならば、mixiやLINEのようなSNSは、いらない。まだ仲良くない相手と仲良くなったり、会ったこともない相手と知り合ったりできるから、SNSはこれだけ隆盛を誇った。だから、もしも友達未満の者同士のコミュニケーション手段を奪ってしまったら、そのSNSは衰退する。
mixiは、運営がバカな改悪ばかり続けたために、友達未満同士のコミュニケーション手段が奪われ、そして衰退した、というのが私の感想だ。
①足あと機能の撤廃
これがなくなり、日記を読みに来た見知らぬ人に、からむことができなくなった。②15歳から18歳未満の子供の大量加入
社会人のまともな意見が日記に書かれていたため、mixiを開くのが楽しかったのに、高校生の子どもたちが大量にやってきた。社会経験のない者特有の無邪気で利己的な意見が得意気に書かれた日記の中から、強化できる日記を探すのが段々と面倒になってきた。③招待制の廃止
「この人の友達だから、信用できる」という担保するものがなくなった。④出会い系コミュニティーを片っ端から廃止
恋愛目的の出会い系をつぶすのはともかく、それとは無関係な、友人をつくろう的なコミュニティーも閉鎖に追われた。だが、上記の改悪よりも、もっとも大きな改悪が以下のものだと思う。
⑤つぶやき機能の追加
この機能追加のお陰で、誰も日記を書かなくなった。日記を書くならそれなりの分量を書かないといけないから、せいぜい一日二回ほどアップされるだけだった日記の代わりに、数分ごとのつぶやきが流れるようになった。そんなのTwitterにまかせておけばいいのに。そもそも日本人はブログ好きだ。世界で書かれているブログの4割近くが日本語で書かれている。
日記と混ぜるから日記がつぶやきの大量投下の影に隠れ、たまに書いてもあまり注目されなくなった。こうしてモチベーションは失われて、日記を誰もが書かなくなった。
★ 英語を超えた日本語ブログの投稿数,その理由は?
その日本人をうまくSNSに取り込んだのがmixiだといえる。ところが、mixiはこの一番の長所を捨ててしまった。社会人同士の日記を通したコミュニケーションの場であることを、放棄したら、あとは衰退しか待っていなかった。
今から考えると、己の売りはなにか? を見失った者の末路といえるのかもしれない。
LINEはどうか。あれは日本人のTwitter好きをうまく取り込んだSNSだ。
そもそも日本人は俳句の伝統がある。短文でつぶやくことは昔から好きだった。全世界のツイート数のうち、日本語によるものが10.7%も占めているほどだ。
★ Twitter、今年6月にユーザー5億人超か―ブラジル急成長、ツイート数では日本語が依然英語に次いで2位
ところがTwitterは、基本的にオープンだ。友達未満の人間が、友達同士のやりとりの中に割り込むには敷居が高い。
そこにLINEは、やや閉鎖的なコミュニケーションを持込んだ。このお陰で、友達未満同士のコミュニケーションがとりやすくなった。特に、思考が未成熟な学生にとってみれば、ブログよりもTwitterの方が楽なので、TwitterをもとにしたSNSは、大人気となった。それが大人へと波及していった。
ところが今回の改善のお陰で、若者の多いLINEが若者にとって居心地がよくない場所となりかけようとしている。
LINEはどうか。あれは日本人のTwitter好きをうまく取り込んだSNSだ。
そもそも日本人は俳句の伝統がある。短文でつぶやくことは昔から好きだった。全世界のツイート数のうち、日本語によるものが10.7%も占めているほどだ。
★ Twitter、今年6月にユーザー5億人超か―ブラジル急成長、ツイート数では日本語が依然英語に次いで2位
ところがTwitterは、基本的にオープンだ。友達未満の人間が、友達同士のやりとりの中に割り込むには敷居が高い。
そこにLINEは、やや閉鎖的なコミュニケーションを持込んだ。このお陰で、友達未満同士のコミュニケーションがとりやすくなった。特に、思考が未成熟な学生にとってみれば、ブログよりもTwitterの方が楽なので、TwitterをもとにしたSNSは、大人気となった。それが大人へと波及していった。
ところが今回の改善のお陰で、若者の多いLINEが若者にとって居心地がよくない場所となりかけようとしている。
小学生の間でもLINEが流行っているため、問題はこれからも多発するだろう。その度にいろいろと規制が進むかもしれない。それを打開するために間違った方向に進めば、大人にとって居心地の悪くなったmixiのように、いずれ衰退するだろう。
今回のID検索利用制限が、その端緒となるかもしれない。
今回のID検索利用制限が、その端緒となるかもしれない。
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