私は最近「ねぎし」で昼飯を食べることが多い。千円前後と割高だけれども、職場の近くにいいお店が他にないため、やむを得ないところがある。
それに、とにかく美味い。その魅力に抗えない。根岸では野沢菜の漬物に、必ず青トウガラシの味噌漬けが添えられる。
コレがめっぽう美味いのだ。
味噌でうまく中和されたトウガラシの辛味が舌を刺さず、旨味が口の中いっぱいに広がる。旨味と辛味が渾然一体となった至福の時間がまたたく間に過ぎる。
ねぎしの売りは牛たんだ。
肉がメインでそれはもちろん美味いのだが、それ以上にこの漬物が魅力的でねぎしに足を運んでいるとも言える。
ねぎしには毎日のように通いたい、しかし少々お高い。そこで最近になってようやく、
「自分でこの漬物を作ればいい」
ということに気がついた。
考えれば簡単な話だ。味噌に青トウガラシを入れるだけで勝手に漬物になってくれるのだから。
材料選び
どうせ作るならばうまいものを作りたい。その際に肝となるのは「味噌」だと私は考えた。トウガラシはそれほど味に変わりがあるとは思えない。口の中にいっぱいに広がるあの甘味は、味噌由来のものだろう。ならばいい味噌を使いたいと考えた。
味噌
ねぎしの味噌は白味噌かもしれない。トウガラシが辛いから甘い味噌で中和することを狙っているのかもしれない。だが、私は少し辛めの赤味噌が好みだ。
逆の味を組み合わせて中和するという手もあるが、辛いもの同士が引き立て合うことでより重厚な味わいになることもあるだろう。
そこで私が兼ねてから狙っていたこの赤だしを買って使うことにした。
舐めてみると普通の味噌よりも複雑な味わいがして美味い。
作る
作り方は簡単。小さなタッパーウェアに味噌と青トウガラシを入れて、冷蔵庫に放り込むだけだ。食す
一週間経つと食べられるようになる。これが美味い、美味すぎる。
ねぎしの味噌漬けは数ヶ月は漬けていたもののようなので、熟成した味わいがあるが、自家製のこの味噌漬けは、また違った味わいがある。
新鮮なために野趣が残っている、とでも言えるだろうか。
秋の夜長に炊き込みご飯とこの青トウガラシの味噌漬け。
食が進むので、ダイエット中の方は要注意だ。
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