その人々のために、これから数日、私がどのようにして電子書籍を出版するに至ったかを、簡単にご紹介しようと思う。
第一回目の今日は「原稿の用意の仕方」について。
既存の文章を元にする
まず問題になるのはある程度の文量の原稿を用意する、ということだろう。文章を書くのが好きという人なら何の問題もないが、多くの人はここで引っかかることが多い。そんな人にお勧めなのが、すでにお持ちの何らかの文章を元にしてはどうか? ということ。たとえば日記だとかブログだとかホームページだとか、あるいは手帳に何かの覚書を書いていたら、それを元にしたらいい。一から用意しようと気負うよりも、手始めは簡単なことから始めてもいいと思う。
私の場合、このブログを元にしよう、という目論見があったからそこは軽くクリアー。たとえば一昨日の記事は912文字ある。原稿用紙二枚分だ。それが毎日積み重なっているから、本を書くだけの文量のものはすぐに用意できるはず。
そこで、最初はブログ記事からピックアップして一冊の本にしようと思っていたが、途中で考え方が変わった。私の中で、イチオシの記事……それでいながらほとんど注目されていなかった記事を、もっと膨らませてみようと考えたのだ。すぐに思い込んだのがこれ。
私の場合、このブログを元にしよう、という目論見があったからそこは軽くクリアー。たとえば一昨日の記事は912文字ある。原稿用紙二枚分だ。それが毎日積み重なっているから、本を書くだけの文量のものはすぐに用意できるはず。
そこで、最初はブログ記事からピックアップして一冊の本にしようと思っていたが、途中で考え方が変わった。私の中で、イチオシの記事……それでいながらほとんど注目されていなかった記事を、もっと膨らませてみようと考えたのだ。すぐに思い込んだのがこれ。
ここに書いていること、実は、私が今回出版した『クソ野郎の成功者が自伝に書かない成功哲学』に出てくる"山本"という登場人物のモデルになった人物から実際に学んだことだった。彼とその周囲にいる、彼のお仲間たち……彼らの共通点を10にまとめたこの記事が、まずは出発点だった。
元原稿を掘り下げる
ただ、これだけでは内容が薄い。文字数は4,512字あるし、それなりの文字数だから、これだけでも出版できる。しかし、これだけだと面白くない。
そこで、10の項目について、エピソードをつけくわえたり、加筆修正したりして、元の原稿を3倍にした。また、それ以外に"山本"から聞いたこと、彼の行動を再度見つめなおして、彼の「成功哲学」を改めて考えなおした。
ストーリー仕立てにする
最初は、これをそのまま売ろうと思った。文字数15,000字ほど。原稿用紙に直すと40枚ほど。悪くない。99円で売るならありだろう。
ただ、ふと思った。これ、小説仕立てにした方が、読みやすいのではないの?
"山本"の下で働き始めてから辞めるまで……その場面場面ごとに適切な教訓項目を当てはめてみてはどうか。面白いと思った。小説をまさか書くとは2ヶ月前には考えてもいなかったけれども、書き始めたら毎日が面白く、あっという間に30,000文字に膨れ上がった。
完全な"小説"へと変える
ところが最初はドキュメンタリー仕立てで、すぐに、モデルとなった本人に私の事、見られたらバレるようなものだった。先方はマスコミにもよく出るような著名人だ。どこから本人に伝わるか分かったもんじゃない。これはまずい。
そこで、読まれても分からないくらいに、登場人物の設定も、エピソードのディティールも、大きく変えることにした。
そこで、読まれても分からないくらいに、登場人物の設定も、エピソードのディティールも、大きく変えることにした。
彼の実話をそのまま載せることは、復讐的な意味合いがなかったとは言えない。しかし、こんなところで私のチンケな復讐心を満足させてどうする?
こうして、モデルとなった人物たちと、この小説の中の登場人物とは、かなり外見も設定も変えた。職業なども彼の実際の仕事からコンサルタントへと大きく変えた、はず。
このような改定により、原稿は結局、60,000文字へと大きく膨れ上がった。原稿用紙に直すとおよそ200枚。薄手の文庫本一冊分の文量だ。出版されているものと分量的には遜色なかろう。
このような改定により、原稿は結局、60,000文字へと大きく膨れ上がった。原稿用紙に直すとおよそ200枚。薄手の文庫本一冊分の文量だ。出版されているものと分量的には遜色なかろう。
こうして、私は本書の基になった原稿を書き終えた。
……と、こういった話を時々、更新していこうと思う。
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