他人は教えてくれない 会社を辞めるときの手続きガイド
最近ネットで良く目につくのが、
「◯◯を退社しました」
と宣言するブログです。
「ITエンジニアの『退職しました』ブログ相次ぐ ヤフーにグリー、ミクシィも」という記事の中で井上トシユキ氏はその理由を、
「エンジニアは技術があれば、次の仕事もみつかりやすい。あいさつ代わりに『よければ次の仕事をください』という意味も含まれているんだと思います」と分析していましたが、私の意見では少々異なります。
実はこの手の退社宣言、IT業界だけの専売特許ではありません。たとえば評論家の立花隆が文藝春秋社を退社したときの「退社の弁」は社内報に載りました(『僕はこんな本を読んできた』に再掲されています)。
そういえば、司馬遼太郎も産経新聞の退社の弁を、社内報かどこかに載せていたのを読んだ気がします。
マスコミのOBによれば、新聞社や出版社では、問題を起こして退社したのでない限り、社内報などで退社理由を載せたりすることはよくあることだったそうです(個人情報保護などがうるさくなった昨今は分かりませんが)。
出版社やマスコミと、ネットとは、お互いに批判の応酬をすることが多いのですが、これは近親憎悪のようなもの。両者は同じく情報を提供するサービスです。両者で働く人々の価値観は、よく似ています。
彼らは、他業種に比べて言論の自由、表現の自由、説明責任といったものを重んじます。不特定多数に個人的なことを公開することをためらいません。
逆に、そこで働く人々は、たとえ一面識のない他人であっても、彼(女)の一大決心について、
「知りたい!」
という強烈な好奇心を持っていることが多いのです。
個人的な心情などを公開することを価値があると考える価値観を共有し、それを面白がる周囲の雰囲気に応えるために、「退社宣言」を退職者達が気軽に行うのではないでしょうか。
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