一応私もニュース系ブロガーの端くれになるのでしょうか、微妙なところですが、面白そうだったので参加してきました。
「iWire」の正式名称は「インフルエンサーワイヤー」(インフルエンサー=influencer、影響力、感化力のある人のワイヤー=wire、線)というもので、当日配られた資料によれば、
「旬な企業情報を中心に、クチコミ分析の技術を活用し世の中の『話題』を立体的に捉えたレポートをお届けするニュースレター」
だそうです。
この説明会のことを知ったのはアジャイル・メディア・ネットワークのメルマガでした。アジャイル・メディア・ネットワークはブロガーの地位向上に熱心な会社ですので、私も信頼しています。ここが電通と手を組んだサービスとはいったいどんなものだろうと、興味がわきますよね。
当日配られた資料がこれ(シワクチャで失礼)。
会場は大きく立派なもので、さすが電通といったところです。
思ったほど人数は多くなく、拍子抜けしました。仕事が終わった後に参加できる時間帯だったのですが、年度末のために、みなさん、お忙しかったのでしょうか。
欧米ではブロガーが記者会見に参加するのは当たり前のようになってきているのに、日本ではそのような環境が整っていません。「iWire」は、そのための機会を提供してくれるそうです。また、単なる記事のリリースではなく、それにビッグデータなどによって手を加えた「ゆるいネタ」を中心としたニュースレターが「iWire」の特徴だとか。
……正直なところ、拍子抜けしました。
「iWire」が提供するのは、ニュースを電通が加工した二次データ。登録すれば誰でも入手できるそうですし、わざわざブロガーがそのデータを利用する必要性があまり見当たりません。「iWire」のニュースレターと、GIGAJINやGizmodoの記事の違いが、今ひとつ分かりませんでした。
もっと、ブロガーを優遇してくれるようなサービスを提供してくれるのではないかとも期待していたのですが、そうでもないようです。
外部編集委員の1人が、
「ニュースを誰よりも早く知ったからといってドヤ顔で『俺が一番にこのネタを書いたんだ!』と自慢するような記事が面白いですか? つまらないでしょ?」
と発言していました。でも、私が期待していたのは、既存メディアに対抗できる、まさにそんなサービスだったのです……。
考えてみれば、電通の一番のお得意さんはテレビや新聞です。ブロガーを彼らよりも優遇するはずがありません。むしろ、ブロガーをうまいこと電通陣営に取り込み、既存メディアの延命を図ることが電通側の目的なのかもしれません……というのは勘ぐり過ぎかもしれませんが。
海外にはニュース系ブロガーがマスコミ等の既存のメディアに対抗できるためのサービス「BuzzFeed(バズフィード)」があります。こういったサービスをはじめてくれるのでは? と勝手に期待してたために、少々残念でした。
とはいえ、まだサービス自体も始まっていない状態です。それに、アルファブロガーでもあるコグレマサトさんも参加していますので、サービスとしてより充実してくるかもしれません。しばらく様子見、といったところでしょうか。
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