元ミス・インターナショナルの吉松氏が、ストーカー被害に遭っている件について、以前記事を書いたことがあります。
★ ミス・インターナショナルの女性が脅迫されていると世間に訴えている
バーニング系の芸能事務所の横暴ぶりはよく聞いていましたから、吉松氏の訴えにも理があると思い、何らかの形で応援していきたいとかねがね思っていましたが、その気持は下記ニュースで雲散霧消しました。
★ 「慰安婦に謝罪する必要ないという考えは恥ずかしい」 ミス世界一・吉松育美さんの発言に批判殺到
吉松さんは14年3月29日(現地時間)放送のCBSラジオ「Women's Media Center Live with Robin Morgan」に登場、世界的に有名なフェミニスト・Robin Morgan氏と英語で対談した。私はネトウヨと呼ばれる、中国人や韓国・朝鮮人への故ない差別を公然と行う輩が大嫌いです。以前、彼ら右翼たちと口論して、袋叩きにあったという深刻な経験もあります。
吉松さんが力を入れている「ストーカーゼロキャンペーン」について、安倍晋三首相の夫人・昭恵氏が協力してくれているという話から、Morgan氏が、安倍首相がいわゆる「従軍慰安婦」に謝罪する立場を取っているのは昭恵氏の働きかけによるものなのかと、「sexual slaves(性奴隷)」という言葉を使って吉松さんに質問した。
吉松さんは「そうだと思います」と答え、「Japanese right wing(日本の右翼)」の中には、「慰安婦は売春婦だったので謝罪する必要はない」という意見も出ているが、生き残った慰安婦の証言を聞くとそうではなかったという意見もある。日本人としてこうした(謝罪の必要はないという)コメントを恥ずかしく、また謝罪することが問題とすら考えられているのに憤りを感じるなどと語った。
しかし、同時に韓国の立場のある人々が、故ない日本批判、事実を無視した捏造批判を繰り返すことや、中国政府が自国民へ政治的な迫害を行いながら、そのはけ口として日本批判を行うのには、ほとほとうんざりしています。
従軍慰安婦の件もしかり。戦時中に軍隊に帯同した売春婦の人々が、大変つらい目にあったのは事実です。しかし、それに謝罪しろ、と韓国人が声高に主張する時、元売春婦の方々への同情ではなく、日本を屈服させてやろう、という韓国人の主張が見え隠れします。そこに日本人の多くが反感を抱いています。
先日安倍首相が、
「筆舌に尽くしがたい、つらい思いをされた方々を思い、非常に心が痛む」
と予算委員会で述べましたが、同じようにつらい思いをした女性たち、戦後満州でロシア人にレイプされた女性たち、敗戦後にアメリカ兵からレイプされた数多くの日本の女性たちに、ロシアやアメリカの大統領から、何か一つ、謝罪の言葉があったでしょうか。
日本人は、戦争中・敗戦直後のことだからと、それに対して我慢をしてきました。国を上げて批判することはありませんでした。お互いの批判を続けていれば、そこに友好が生まれることは決してありませんから。
恩讐を乗り越えて友好を築く場合、ケジメとして謝罪し、しかし何らかの線引きが必要です。それが日韓基本条約でした。その後も、日本は村山談話、河野談話、などで謝罪を行っています。それを決して認めない人々に歩み寄ることは、おもねりというものです。
韓国で従軍慰安婦問題に対して積極的に謝罪を行っている日本人女性たちに、統一教会の合同結婚式で韓国へ渡った人々が多くいることはご存知でしょうか?
★ 慰安婦問題に関する安倍晋三の謝罪をめぐって
ところで、下は、「歴史問題を克服し、日韓の一体化を推進し続ける会 」に所属する和服姿の日本人女性たちが、慰安婦問題について謝罪している写真です。
多くの皆さんが既にご存知の通り、中央に映っている女性は、江利川安栄という統一教会の日本支部に当たる日本統一教会の第7代会長の方であり、他の女性たちは韓国に嫁いだ統一教会の日本人信者の方たちです。統一教会というのは霊感商法で日本人から大金を巻き上げたカルト宗教ですが、ここがどのように日本人信者を隷属化してきたかご存知ですか?
彼らは主に先祖の因縁を言い立てるのですが、時には日本人の罪悪感を責め立てるのです。
「あなた方日本人は韓国へ大変な迷惑をかけたのだから、謝罪の気持ちとしてもっと韓国に尽くさねば駄目だ」
と言って、カネを吐き出させてきたわけです。相手を屈服させるために、相手の欠点を執拗に責め立てるという手口は、相手を支配しようとする人がよくやる手です。
こういう様々な背景があることは、少しでも調べれば、分かるはず。日本の代表として国外で活躍する立場ならば、日本が今、諸外国との間でどのような問題で苦しんでいるのか、勉強するべきことです。
ミス・インターナショナルといえば、日本のある意味、顔として活動する必要があるのに、安易に日本批判に同調するこの吉松という女性に、ガッカリしました。
彼女を応援していたのは、実はネトウヨと呼ばれる人々にも大勢いました。ネトウヨの掃き溜めと呼ばれているサイトに「中国・韓国・在日崩壊ニュース News.U.S.」というものがあります。中国や韓国への根拠のない批判を垂れ流すクソのようなサイトですが、このサイトですら、吉松氏のことを応援した記事を書いていました。
★ 【関東連合】谷口元一による吉松育美さん恐喝事件、世界中のメディアで大々的に報じられる!!! ⇒ なのに、日本のマスゴミは一斉に報道規制・完全に黙殺…産経新聞ですらもダンマリ 在日芸能界ヤバすぎだろ… 2ch「マジで海外では結構大きなニュースになってるよ」「なんで日本のカスゴミは総無視状態なの?」「ここまで酷い事になってたとは」「朝日も産経もみんな同じ穴のムジナなんだよ」
しかし、こういう軽率な発言をした以上、吉松氏を応援しようというネット民は、半減するでしょう。
その上、彼女は批判を浴びたことに対して、次のような稚拙な言い訳をしています。
★ お詫び
先日のCBSラジオでの一部翻訳により皆さんに誤解と混乱を招いた事をお詫び申し上げます。みなさんが参考にしている翻訳は応援して下さる日本の方々が分かるようにとボランティアで第三者が作成したものであります。(中略)しかし、言葉とニュアンスの違いにより誤解を招くような表現となっていたため私からもお詫び致します。この時の発言とは、下記のようなものです。
Yes, I think so. And well...it seems that the opinion of some people in the Japanese right wing is that,"These women were common prostitutes and all 80,000 to 200,000 of them. So they are not owned an apology". But the testimonies of the women who survived, provide them wrong. And as a Japanese, I am embarrassed and ashamed of these comments. And as women, I am outraged that apologizing is even an issue.(日本語拙訳:はい。私もそう思います。そうですね……日本の右翼の一部の人々の意見では、8万人から20万人と言われる従軍慰安婦は皆、プロの売春婦であるから、謝罪されるべきではないのだそうです。でも、生存している女性たちの証言は、彼ら(右翼)が間違っていることを表しています。彼ら(右翼)の主張を、日本人として、私は恥ずかしく、残念に思います。そして女性として、謝罪するか否かが問題となっていること自体に対して憤慨しています)
誤解のしようがありません。彼女は、日本が過去に植民地支配について謝罪をし、河野談話などでさらに踏み込んだ謝罪をしているにも関わらず、韓国が執拗に日本に謝罪を求めている異常性を無視し、日本批判に同調してみせたのです。
これを、
「みなさんが誤解したのは日本語の翻訳のせいだ」
という下手な言い訳で言い逃れようとする吉松という女性の姿勢に、大変嫌なものを感じます。私は音源を聴き直し、直訳しましたが、同じようなことができる人々は大勢いるでしょう。
「そこまでしないだろう、できないだろう」
という侮りがなければ、
「たくさんの日本人が誤解しているのは誤訳のせいです」
という愚かな言い訳は出てきません。
おっしゃるとおりだと思いますね。
返信削除私もこの元ミスの方、芸能事務所とのトラブルの件では気の毒だなあ、という気持ちでしたが
今回の事で、あの話もこの方の妄想?とまで思ってしまいました。
元とはいえ日本代表の肩書きで軽々しく日本の国益を損なうような微妙な政治問題を語ってはいけません。
しかも、一番許せないのはこの言い訳。
教養の無い薄っぺらなただの出たがり屋さんだったんですね。
Usako Onishi 様
削除コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、言い訳が酷いです。日本人は英語ができないと、本当に思い込んでいるのでしょう。
従軍慰安婦問題について、なぜ日本人に問題とする人々がいるのかについて、彼女には解説をして欲しかったです。彼女がその考えには同調していなかったとしても、日本人の一部が、なぜ韓国に安易に謝ることに同意しないのか。
それを知りたいと、欧米人の多くも考えているはずなのに。