2014年7月4日金曜日

号泣会見をした野々村竜太郎議員は、ちょっと異常な人間だった

兵庫県の県会議員である野々村竜太郎(ののむらりゅうたろう・47歳・無所属)の常識はずれの記者会見が、大きな話題になっています。

号泣しながら意味不明のことを口走る様子は、明らかに異常。

この議員はどんな人物なのか。なぜこのような騒動になったのか。調べて、簡単にまとめてみました(なお、彼のことを「野々村龍太郎」と書いているブログもありましたが、「竜太郎」が正しいようです)。

まずは、問題の野々村議員の記者会見をご覧ください。
まともな精神状態ではないことが分かります。

そのまんま東も、こう批判しています。


不正疑惑の内容

まず、兵庫県県議会議員は、
840,000円/月(議員報酬)×12ヶ月+376万円(期末手当・年2回支給)=1,375万円
を収入として受け取ることをおさえてください。

それとは別に、資料作成や調査などのために、月額50万円を「政務活動費」としていったん受け取ります。
50万円×12ヶ月=600万円  1,375万円+600万円=1,975万円
これが、兵庫県県議会議員に一旦支払われる金額となります。

ところが、政務活動費である600万円のうちの不使用額は、年度が変わったら県知事に返還しなければなりません。完全にもらえるものではないのですね。

しかし、野々村議員は2011~2013年度の間に、東京、福岡、兵庫県城崎温泉、佐用町の4ヶ所に合計345回、日帰り出張したと主張。約780万円を返還しませんでした。他の議員は、最大で33万円/年ですから、平均260万円/年を受け取るのは異常。

その上、活動報告や領収書は未提出。下記のような領収書にもならない、「支払い証明書」を出しただけ。
そのことを追求された結果、7/1(火)に記者会見を開き、釈明に追われた野々村議員。

ところが、
「政策教授や意見交換をした訪問先からは、名前を公表するなと言われた」
という言い訳をして説明を拒み、3時間にわたって追求された結果、取り乱して、あの異常な記者会見となってしまったようです。

インチキな選挙

この方、関西大学法学部を卒業後、兵庫県川西市(下図の赤丸で囲った場所です)の市役所職員となったものの、
2007年に退職して、議員や市長などへの立候補を繰り返します。

2008年7月、兵庫県太子町長選に立候補。485票得票(落選)。

2008年11月、兵庫県西宮市長選に立候補。6,184票得票(落選)。
2009年7月、兵庫県議会議員補選に西宮市選挙区から立候補。33,359票得票(落選)。
2010年5月、西宮市長選に立候補。25,924票得票(落選)。
2011年4月、兵庫県議選に西宮市選挙区から立候補。11,291票得票(当選)。

被選挙権を得るためには、3ヶ月間の居住実態がなければなりません。上記の地図の通り、あっちに行ったりこっちに行ったりして、転居を繰り返したのでしょうね。

知名度がないのですから、川西市議会議員選挙や、西宮市議会議員選挙に出ればいいのに、それをせずに県議会議員選挙か、市町村長選挙にしか出ないところ、プライドが高い人物だったのでしょう。
ところが、2011年の選挙。彼が当選したのはインチキを行ったからでした。当時、橋下徹旋風が吹き荒れていた時に、「維新の会」とはまったく関係ないのに、「西宮維新の会」を勝手に名乗って当選を果たしたのです。

このことを今さらながら知って、橋下大阪市長は怒っています。
★ 号泣県議が名乗る「西宮維新の会」 橋下氏「関係ない」
野々村氏は2011年の県議選で「西宮維新の会」を名乗って戦い、初当選を果たした。選挙中は「ワン西宮」と訴えていた。維新は大阪府と大阪市を「ワン大阪」として一体の行政運営を進めている。橋下氏は会見で
「『ワン西宮』というが初めから西宮は一つじゃないか」
と皮肉った。

Twitterに渦巻く狂気

そのうえ、この議員のTwitterには異常性があふれています。
とか、
とかね。普通、議員ともあろうものが、憎いだのと負の感情を赤裸々に吐き出したりは、しませんよ。また、「ののちゃん」と自称するのも、いかがでしょう。

しかも別のツイッターでは、配偶者募集中であることを、いけしゃあしゃあと広告しているのです。また、「ひょうご出会いサポートセンター」でお見合いを申し込んだことなども報告しています。
議員としては少々、発言に慎重さが欠けるようです。

公私混同が激しい方なのでしょうね。

ブログに渦巻く狂気

また、彼のブログも、少々異常です。

ブログ記事の両脇に、これでもかとばかりに貼られた自分の似顔絵。

頭がクラクラしそうです。

そしてピンぼけの写真を貼るという感覚。公職に就く者が大勢の方に公開するものです。いい加減なものでも事足れりとする、だらしなさがみてとれます。誰しも議員になったとしたら、公開文書には相当に気をつけると思うんですよ。

極めつけは、SEO対策。これは、グーグルで自分のブログが検索されやすくするために、記事の中に、検索のキーワードとなる「単語」をいくつも忍び込ませるという方法ですが……。
赤丸で囲んだ部分をご覧ください。

単語をこれでもかとばかりに羅列しています。記事とは直接関係ないものも入っています。

他の記事も読みましたが、西宮にかつてあったパラビオン(Par Avion)というショップの名前が、脈絡もなく挿入されたりもしています。

これ、少しはSEO対策になるかもしれませんが、記事とは無関係な単語が、各記事の最後にかならず入っているわけですから、読む人にとっては大迷惑です……。



以上、野々村議員の異常さについて、簡単にまとめてみました。

Wikipediaには、彼のキャラクターをまとめた記事が書かれては削除され、書かれては削除されの繰り返し。国民の高い関心が見て取れます。

それだけではなく、イギリスやオーストラリアのニュースでも取り上げられており、世界からも注目され始めました。


まだ現在進行中のこの案件。議会に批判が殺到しているようですから、もしかしますと議員辞職までいくかもしれません。果たしてどうなることやら。

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