★ ドイツ諮問機関、きょうだい間の性交渉の合法化を勧告
ドイツで兄と妹が、性行為をいたして子供を出産。それがバレて兄は近親相姦を禁じる法律に違反したかどで有罪判決を受けました。これを不服として2人は欧州人権裁判所に提訴した、という記事です。
裁判には敗れたものの、この決定を検討したドイツ政府の諮問機関である倫理委員会は「同意に基づいた兄弟間の性交渉に対する刑罰を廃止するべき」と政府に勧告したそうです。
近親相姦……考えるだに気持ちが悪く、生理的嫌悪感を感じます。歴史的にも認められるべきではありません。しかし、歴史や嫌悪感を根拠として禁止するべきだ、という主張は成立しません。同性間の性交渉も同じ立場で、今は認められているのですから。
同性間の性的交渉や結婚がほぼ認められつつある現代、やがて近親相姦や近親婚も認めざるを得なくなるのでしょうか? このニュースについて遡って調べると、2008年の記事に、詳しい内容が載っていました。
★ ドイツ、実の妹を愛した男性による近親相姦合法化の訴え実らず
訴えていたのはパトリック・ステュービング(Patrick Stuebing)さんの弁護団。ステュービングさんは2000年、別々に暮らしていた妹のスーザン・カロリュースキ(Susan Karolewski)さんと出会い、それ以来関係を続け、カロリュースキさんはステュービングさんの子どもを4人出産している。
ステュービングさんは1976年、旧東ドイツのライプチヒ(Leipzig)で産まれたが、家族は崩壊状態だったという。父親がアルコール中毒で暴力を振るったため、ステュービングさんは3歳のときに児童養護施設に引き取られ、後に他の家族の養子となった。
その後、24歳だった2000年にライプチヒの母親を訪ね、8歳年下の妹、カロリュースキさんと出会った。
失業中のステュービングさんは、現在も妹と別れることを拒否しており、現在も係争中の4人目の子どもが生まれた際の裁判で有罪となれば、再び2年間の服役刑に処せられる恐れがある。この兄妹は顔も公表した上で、近親相姦を禁じる法律の撤廃を訴えていおり、今やドイツでは知らぬ人もいない有名人なのだそうです。
近親相姦が禁じられている理由の一つに、劣性遺伝子の発現率が高まる、というものがあります。
しかし、子供に障害が現れる可能性が高まるからといって、結婚を許さないというのは今や認められない考え方です。実際彼らの弁護士は、
「障害者の出産、高齢出産が認められているのに、近親相姦のみが禁じられているのはおかしい」
と主張しています。
さらに調べると、近親相姦の合法化を訴えるのは彼らだけではありません。ここ数年、近親相姦を行っていた人々が、世界中で主張を始めているのを知りました。
★ 父親と娘が恋愛関係になって近親相姦、女児を出産してテレビ出演
★ 子供もうけ有罪の父娘、関係承認をTVで懇願 豪州
これまでタブーとされていたものも認めていくのが、今の欧米型先進国の風潮ですが、その先に待つのは、私たちが今でも禁忌と考える、近親相姦、近親婚を認めねばならないという現実のようです。
「どうせ特殊なカップルの話だ。私達には関係ない」
とお考えの人々が多いと思いますが、今後、近親相姦カップルが、あなたの身の回りに現れない、という確証はありません。
立花隆氏の著作で知りましたが、ネズミを高ストレス環境で幾世代も育てていくと、同性愛、ロリコン、近親相姦を行なう個体が高頻度で生まれることが実験で確かめられています。
ストレスの多い現代社会では、同性愛や近親相姦に向かう人々が増え続けるのかもしれません。特に貧困層では、欲望を金銭的に充足できず、家族の間で欲望を解消する傾向があります。それが「貧乏人の子沢山」という結果となるわけですが、倫理観のタガが外れると、虐待や近親婚へとつながります。
事実、アメリカの「レッドネック」と呼ばれる白人貧困層に、近親相姦が蔓延している、という噂があります。
彼らはトレーラーハウスと呼ばれる簡易式の住居に住み、無教養な差別主義者として描かれる事が多く、様々な嘲笑の対象となっています。ジョークとして流通するものの一つに、
「彼らは結婚相手がいないのに、いつの間にか子供が増えている」
というものがあるそうです。
「彼等は隠れて近親相姦しているような奴ら」
という意味の皮肉ですが、これが必ずしも悪質なジョークで済まないのは、彼らの中で近親相姦によるレイプ事件が高確率で多発していて、時々摘発されているという事実があるから。
メディアが欲望の解放を叫び、消費を惹起する様々なコマーシャルであふれるアメリカは、貧しい人々にとって暮らしにくい場所です。結果、違法で多くの人を傷つけることになる、ドラッグや近親相姦など、手近な欲望処理に走ってしまうのかもしれません。
それを「悪いこと、おかしなこと」と言えない世の中になりつつあるのでしょうか。
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