★ 「アマゾンジャパンは血も涙もない会社でした」採用・年俸・評価・PIP…元社員が語る“合理的すぎてブラック”な人事管理
この記事にかぎらず世界中で、Amazonはブラック企業だという声が上がっています。しかしAmazonの業績になんら影響がありません。とにかく便利なので、天下無双状態。
私も本来ならば、同じくらい便利で信頼できる、もっと健全な通販でものを購入したいのです。楽天が思い浮かびますが、ここのレビューは信頼できませんし、その上出店者への締め付け具合ではAmazon以上。さらには野球チームに暴力で有名な監督を採用していることなどを考えますと、Amazonを選ばざるを得ないのです。
しかも、私今月中にAmazonから電子書籍出版しようと目論んでいます。そうなると、ますますAmazonから離れられません。
デモを起こそうにも本社はアメリカ、その上毎月の詳細な売上高を確認することができないので、ネット上の批判が効いているのかどうかも分からない。抗議しようにも、どうしようもありませんな。
最近、とあるブラック企業で働いていた知人とメールをやりとりしていて、これと似た感情を味わいました。ブラック企業の経営者は大変魅力ある人物。ところが部下に無理難題を強いるだけではなく、世間に公表していた姿と実態は、かけ離れたものでした。酷いものです。
それでも、彼に感じる魅力。それと、彼を道義的に許せない気持ちとの間で揺れ動きました。
『Fate/stay night』
似たようなことを、娯楽の世界でも最近、感じています。私、昔から『Fate/stay night』という作品が大好きです。昨年から放送が始まったリメイク作『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』を楽しみに観ています。
『Fate/stay night』という作品をご存知でしょうか? 古代の英雄の霊を現代に呼び出し使い魔として使役する7人の魔術 師の戦いを描いた作品です。ゲームから人気に火がつき、10年以上、映画になったり漫画になったりしながら今なおファンを増やし続けています。
あまりに人気が高く、昨年10年ぶりにアニメの新バージョンがリリースされました。大人の鑑賞にも耐えられる作品に仕上がり、多くの人に絶賛されています。
(上記はその中でも屈指の名場面を抜粋したものです。最近のアニメ表現をご存じない方は、戦闘シーンがここまで進化していることに驚くはずです)
現在一時中断中、今年四月に再開予定です。ネット上で視聴可能です。
★ Streaming
ところで、本作の準主役「遠坂凛」役の声優に起用された植田佳奈は、性格が悪いことで有名でもあります。
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電車の床にジュースの紙コップを置いて注意されたことに腹を立て、注意した男を痴漢に仕立てあげてやろうと画策したと告白。当時私も彼女の言動を知り、音声を聴きまして、彼女を嫌いになりました。
作品自体、いい作品です。遠坂凛にも魅力を感じます。しかし内部の声優には嫌悪感しか感じません。このどうしようもない屈折した感情はいかんともしがたく、製作陣には再検討を願いたいところです。
原作者の奈須きのこもアニメ監督も、彼女の言動は知っているでしょうし、それを疎む声も知っているのでしょう。それでも人気のある声優ですし、声にファンが馴染んでいます。変えずに今回も彼女を起用したのでしょう。
どうつきあう?
こうした「魅力あるブラック」にどう我々は向き合うべきか?人によって、いろいろな対応方法はあるでしょうが、私の方法は、下記のようなものです。
- まず、事実確認をします(批判が的外れだったり、嘘だったりすることもあるので)。
- その上で、関係を断ち切れる相手ならば、関係を持たないようにします。その上で、批判の声を上げて、彼らと戦う弱者を側面から応援します。
- もしも関係を断つことができないなら(Amazonとか『Fate/stay night』とか)、我慢してそれにつきあいながら、批判の声を節々であげていきます。
ところが残念なことに、世の中には嫌なものがたくさんあるのです。そのすべてをスッパリと切ろうとすれば、生きていくことはできないでしょう。漱石は『草枕』の冒頭で、
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。と書いています。 どこかで妥協して、彼らとつきあうしかありません。清潔でいるために、汚れたものには触れず、汚れたものに触れなければならないときにはゴム手袋を使ったり、触れた後に手を洗えばいいでしょう。
同時に、おかしいことはおかしいと声を上げ、彼らに虐げられた人々を、何らかの形で援護しなければなりません。それが、少しでも正しく生きようとする人間の矜持というものです。
その結果、相手にスポイルされたとしたら(たとえばAmazonによってアカウントが削除されたりしたら)、それはそれで、しょうがないことです。
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